中学受験塾の無料で受けられる低学年向けのテストはいろいろありますね。早稲田アカデミーの各チャレンジテストもその1つです。
早稲アカさんの低学年向けのチャレンジテストは、年4回あります。
-
- 春のチャレンジテスト(新小1~3)
- キッズチャレンジテスト(小1~2)
- サマーチャレンジテスト(小1~3)
- 冬のチャレンジテスト(年長~小2)
小1の娘は、これまで4回チャレンジテストを受けましたが、なかなか難しい問題もあり、結構苦戦しました。
受けた結果や感想について書いてみました。
目次
1.キッズチャレンジテスト(1年生)
1年の6月、初めて早稲アカさんのテストを受験させていただきました。
今回、受けた目的はこれらです。
-
- 腕試し
- いつもと違う他塾での問題にチャレンジ
- 転塾先のリサーチ
- 保護者会での中受の情報収集
もし、今の塾が合わなかった場合、他の塾はどうなんだろう?って事でリサーチもしつつ、毎度の事ながらテスト受験によって、子供の学力アップを図る感じです。
テスト問題の概要
国語も算数もそれぞれ20分で100点満点のテストです。
回答用紙にシールを貼るので、名前書き忘れたとしても多分大丈夫だと思います。
因みに、解答はもらえますので、その日のうちに自己採点や復習が可能です。あと、解き直し用の問題をいただけるのがすごいところです。
国語の問題
-
- 漢字の読み書き
- 適切な言葉(動詞)を選ぶ
- 反対語(形容詞)を書く
- 適切な接続詞を選ぶ
- 長文
最後の長文の文章量は見た感じ700、800文字くらいあったと思います。
算数の問題
-
- 足し算と引き算の計算
- 順番(規則性)・文章問題(足し算と引き算)
- 平面図形問題
- 立体図形
- 文章問題(思考系)
国語も算数も全統小と似たような感じで問題用紙と回答用紙は別々ですが、全統小よりも難しいです。後半は少し難易度の高い問題が並びます。
特に算数は、これまで受けたテストの中で一番難しかったかもしれません。
受験者のレベルや出題傾向は、四谷大塚のリトルスクールオープンテストと似ていると感じましたが、このテストよりも難易度は少し難しめかなと思いました。
テストの結果
テスト結果はウェブで見れます。どんな回答したのかもPDFでダウンロードできるようになっているので便利ですね。
結果はこんな感じでした。
他塾の難しいテストで国算ともに70点取れたので、健闘したと思います。科目別も総合も偏差値60弱くらいでした。
A評価をいただき、頑張ったと思います。(Sはどのくらい上なんだろう??)
テスト後、「最後の2つ分からなかったけど結構できたよ!!」と(毎回似たような感じ)言っていたのですが、やっぱり他にも結構間違えてましたね。
感想や考察など
このテスト、かなり難しかったという印象です。
その理由は2つ。
-
- 小1にしてはかなり難しい問題が出た
- 時間が各20分と短い
小学校ではまだひらがなのお勉強しているところですが、漢字の問題が出てきましたので、先取りしてないと厳しいです。サピのテストでも漢字はまだ出題されてません。
そもそも、勉強している層の児童達が多く受けているはずですが、それで国語も算数も平均点が50点台です。満点の子もいなかったようでした。
特に算数の最後の方の問題は「これ、本当に小1の問題として出題していいレベルなの?」っていうのもありました。
今の娘には到底ムリな問題でしたし、復習はスルーしました。復習しておきたいところですが、まだその思考レベルには達していないと思いましたので、その問題は復習せずに終了。
これは初めての事です。
テスト直前、「テストで問題解いた後、ちゃんと見直しするんだよ」って言ったのですが、そもそもムリでした。
テストの時間が20分しかないため、見直しどころか、手を付けられなかった問題もありましたね。娘は国語が結構得意なのですが、長文の記述問題が空白でした。
他の低学年向けのテストでは、分からない問題は別にして、時間が足りないってことはないのですが、このチャレンジテストはかなりタイトです。
もう少し時間があれば、解けたかもしれない問題もありましたので、スピードも大事だなと思いました。
時間が短いと、どうしてもミスが増えます。
-
- 計算ミス
- 文章の読み飛ばし
- 誤字脱字など
まだ小1ですし、しょうがないですね。。
試験時間が短い中で問題数が多く出題される中学もありますので、そういった学校を将来娘が志望する場合には、今回のチャレンジテストのように時間がタイトな試験であっても、点を取れるように勉強しておかなきゃいけません。
桜や豊はじっくり考える系の問題だったりするようですが、JGなど多くの女子校は、時間が短く設定されるようです。
なので、今後、チャレンジテストを受ける場合は、”スピード”を課題にしたいなと思います。
でも、そんな中でも、国算ともに頑張って考えて解いて、7割クリアしているので、頑張ってくれました。
全統小やリトルスクールオープンテストと、出題のされ方が似ているところがありますし、”はなまるリトル”の問題集をやった成果が最近出てきた感じがします。
テスト後、すぐに解説授業があったのも良かったです。その場ですぐ復習してもらえました。
あと、保護者会で中学受験についてのお話を1時間ほど講師の先生から聞けたのも収穫でした。正確な情報をいろいろと得ることができましたし、面白い内容でした。
実はサピではこういった機会がなく、「中学受験ってどんな感じなの?」ってのが分かりません。
どのように勉強を進めていくと良いのか、学校群のカラーの違い、業界的にどんな流れなのか…などなど、ざっくりとですが、いろいろ知ることができました。
2.サマーチャレンジテスト(1年生)
1年の8月、夏休みの後半に受けました。早稲アカさんのチャレンジテスト2回目です。
夏休み中にある大手塾の低学年向けの無料テストは、ざっと探した限りでこれだけのようでした。
だらだら過ごしてきた夏休み、コロナ禍で外出控えて低燃費なのに、おやつやアイスを食べ過ぎてお腹周りが太くなったような気がしていたところ、ちょっとくらい身の引き締まる思いをしてもらおうと受けさせてみました。
今回の課題は、全部の問題を回答する事にしました。
ここまで大手塾の公開テストを受けた感じですと、進度は早稲アカさんが速く、難易度も一番高めかもしれません。
テスト問題の概要
今回も、国算それぞれ20分で100点満点のテスト。時間が短い中、なかなか難しい問題が出てきました。
国語の問題
-
- 漢字の読み書き
- 正しいカタカナを書く
- 適切な形容詞を選ぶ
- 同じ意味の言葉を選ぶ
- 長文
最後の長文の文章量は見た感じ1000文字くらいあったように思います。
算数の問題
-
- 足し算と引き算の計算
- 順番・規則性・文章問題(数える系)
- 平面図形問題
- 立体図形
- 文章問題(思考系)
立体図形の問題や文章問題は、小1にしてはかなり難しいと思いました。
テストの結果と感想考察など
点数や偏差値は前回と同じくらいでしたので、今回も頑張ってくれたと思います。平均点が前回より少し高った分、偏差値は微減。
今回の目標として掲げていた全問回答してくるという課題は、国語も算数もクリアできませんでした。やっぱり試験時間が20分と短いのが、このテストの難しいところだと思います。
娘なりに全問埋められるようにできるだけ速く解いたらしいのですが、時間がもう少しあればできそうな比較的簡単な問題も落としていました。スピードを求めるとミスも増えますが、これも含めて実力ですね。
国語は、長文の「文しょう中からかんがえてこたえましょう。」の問題を「文しょう中から抜き出して」だと思ったらしく、その語句が見つからず時間切れとなったようです。。この辺りはまだ小1だし、仕方ないと思っています。(できる子は勘違いしたとしても読み返して正答するんでしょうけど)
算数は、図形(平面も立体も)で苦しみ、時間切れで手が付けられなかった問題がいくつかありました。
娘の場合は、計算はほとんど間違えなくなりましたが、図形での失点が大きいです。単純計算のみに限ると、四谷大塚のリトルオープン、サピの組分け、復習テスト、今回のサマーチャレンジと4連続で満点なのですが、図形が課題ですね。
図形は配点が高めで正答率が低めですが、逆に、これができるようになれば、伸びると思います。が、すぐにできるようになるとは思えないので、図形を重点的にコツコツやっていくしかないかなーと思います。
あと、低学年のテストでは、経験値の差が結構大きいと感じます。やったことある問題に近いものはすぐ解けたりするのですが、初見だとなかなか苦戦しますね。。
3.冬のチャレンジテスト(1年生)
1年の11月、「クリスマス前のチャレンジ!」という感じで、早稲アカさんのチャレンジテスト3回目の受験をしてきました。
「テストを頑張って受けたらサンタさんが素晴らしいプレゼントくれるかもよー」と、この時期におけるテンプレ的なお決まりの言葉で子供の士気を高めようと試みました。
ところが、「え!?じゃあ、ダメだったらゴミサンタがやってくるの?」と、表情が硬くなってしまいました。逆にプレッシャーかけちゃったかもしれません。
「そうならないように頑張ればいいんだよー。点数よりも頑張る事が大事。」って感じで会場へ送って行きましたが、ちょっと不安そうな表情で入って行きました。
あまり良い方法じゃなかったか・・・とちょっと反省。
今回の課題も前回と同様、時間内で全部の問題に回答する事にしました。
テスト問題の概要
時間が1科目20分と短い中、今回もなかなか難しい問題が出てきました。でも、夏のよりも、少し易化したような気がします。
国語の問題
-
- 漢字の読み書き
- こそあど言葉で正しいものを選ぶ
- 形容詞の意味で正しいものを選ぶ
- 会話文
- 長文
長文はそんなに長くなった印象はありませんでした。
算数の問題
-
- 足し算と引き算の計算
- 小問集(序列・規則性・お金の計算・大小)
- 平面図形
- 立体図形
- 序列・規則性系の文章問題
今回は前回のような長い文章問題は出てきませんでしたが、図形、数値の規則性や序列などでよく考えないと解けない問題が多かった気がします。
テストの結果と感想・考察など
テスト後、「結構できたかもー」と出てきた娘ですが、これまでの傾向から、こういう時は、あまりできてなかったりするので、今回微妙かもしれないねーと思っていたのですが、フタを開けてみると結構いい結果でした。
なんと国語が急上昇して、初めてS評価をいただきました。長文がなぜか絶好調でした。記述も結構とれたのが大きいです。
正直に言います。嬉しすぎる!
偏差値的には、65<国語<60<合計、算数<50という感じでした。
実はこのテスト、特待生の選抜も兼ねているとのことでしたが、全然ムリでした。かなりの上位層(数十人?)だけの狭き門みたいです。
それはさておき、チャレンジテスト3回目にして、初めて全問埋めることができました。
今回の目標をクリアできたのは、多分、算数で、長い文章が少なかったからですね。文章が長いと時間とられて、空欄が増えるはずです。
やっぱり課題は図形ですね。図形で差が付きやすいので、どう伸ばしていくかが大事になってくると思います。最近の小学生は、全体的にひと昔前の子達より図形に弱くなっているそうです。
市販のオモチャの完成度が高くなったのはいいのですが、そのせいで、自分で創意工夫して組み立てる機会が少なくなった事が原因の1つだと聞いた事があります。
確かに、レゴ(我が家にあるアナ雪のエルサの氷の城のやつ)とか完成後は飾っておくだけだったりしますし、組み立てるオモチャも最近のはパターンが限られていて、簡単なモノが多い気がしますね。
もしろ、シンプルな積み木やブロックで、たくさん創意工夫して遊ばせるといいらしいです。
4.春のチャレンジテスト(新2年生)
1年生の3月になり、春のチャレンジテストがやってきました。これでチャレンジテストは4回目になります。
問題が少し易しめだったかもです。小1の夏頃までは大手塾のテストの中で、難易度が一番高かった気がしますが、前回の冬のチャレンジテストあたりから、そうでもなくなってきたかなと感じました。
テスト問題の概要
問題が易しめとは言え、時間が1科目20分と短いので全部解くのは大変です。
国語の問題
-
- 漢字の読み書き
- 同じ読み方の漢字を選ぶ
- 文中に入る形容詞を選ぶ
- 指定することばを使って文章を考えて書く
- 長文
長文は4ページもあり、20分でこれ全部は結構大変です。娘はなんとか時間内にギリギリ解き終わった感じです。記述は1問だけのようでした。2問あったら終わらなかったでしょう。
算数の問題
-
- 足し算と引き算の計算
- 規則性問題、足し算文章問題
- 平面図形、時計
- 立体図形(ブロックの数は?)
- 思考系の文章問題
テストの結果と感想・考察など
偏差値的には、国語<60<合計、算数<50でした。傾向的には前回、前々回とあまり変わらない感じでした。
相変わらず国語はよくできるのですが、算数がややダウン。
今回は、算数のミスが結構あって、わなわなしちゃいました。
計算ミス、数え間違い、文章の読み間違いなどで、微妙な結果でした。
時間余ったのに見直しもちゃんとしてないという…。
いかにミスをしないか
これが結果に大きく影響してきますね。特に低学年だと1問当たりの配点も大きいので、できるはずの問題をミスったりすると、結構下がってしまいます。
正答率が高い問題をミスらない、分からなければ解けるように復習していく事が大事ですね。
でも、ミスらないお子さんは、もっと上のレベルにいるんですよね。
うちの子がやっと正答できた問題でも、はるか上位にいる特待のお子さんとかは、余裕で解けちゃったりするわけです。もし特待取れたらサピから転塾させたいとか思っていましたが、全然ムリでした。
とりあえず、復習頑張ることにします。
小2になったら…算数大丈夫かな…不安がつのります。
5.最後に
早稲アカのチャレンジテスト4回ともいい経験になりました。
大手中受塾のテストは、低学年向けとは言え、どれも難しいものです。問題の後半は、結構難易度の高い問題も出題されます。
しかし、今の段階で、しかも低学年向けの難しい問題ができなかったからと言って、難関校に全く手が届かないわけではありません。
本番の入試のレベル感や出題傾向など、過去問見れば分かりますが、小6の冬に、あのレベルに到達できればいいわけで…。
”思考力”が求められると言われますが、難関校とは言え、そういう問題ばかりでもありませんし、本番の試験で、捨てる問題があっても合格できたりします。
なので、焦らず、引き続きこれから学ぶ基礎を1つ1つやりつつ、可能な範囲で難しい問題にもチャレンジしていく感じで、娘の学力アップに努めていきたいです。