個人投資家・FXトレーダーに必要な能力やスキルなど

株の個人投資家やFXトレーダーになるには、FX口座や証券口座を作ってトレードすればいいだけですが、勝つのは大変です。いや、1回勝つだけなら簡単だけど、勝ち続けるのはすごく難しい。

私の場合は、始めはビギナーズラックで勝てたんですが、どんどん負けて資金を減らしていきました。

しかし、努力すればだんだん勝てるようになるのは、投資やトレードの世界も一緒です。

頑張って勉強したり、一生懸命に分析したりしてから、ようやく安定して勝てるようになってきました。

”努力すれば”とかよく聞きますが、何をどうしたらいいのか、どんなスキルや能力を磨いていけばいいのか?って、最初は全く分かりませんでした。

でも、少しずつ儲けられるようになってから、それらがなんとなく分かってきたと思います。

勝つために必要な能力やスキル等について書いてみました。勝つためのヒントになればいいなと思います。

 

1.メンタルの強さなど

まず精神的な強さは必要。メンタルの弱さゆえに、負けまくり、大損こいてしまう事があります。大損することがあっても、トータルで勝つためには、メンタル強くないとですね。

冷静・自制心がある

    • トレードしたい、ポジション持ってないと気が済まない
    • なんとなく儲かりそうだったから・・・
    • 損して悔しくなってヒートアップした結果、マイルールを破って変なところでエントリー

例えば、こんな感じですと、経験上儲けた試しがなく、大損してしまいます。

トレードしていると、焦り、プレッシャー、恐怖心もありますし、儲けたりすれば一喜一憂してしまいますが、そういうモノに負けない強さがないと、トータルで勝つのは難しいでしょう。

自分の手法がハマらない時は、なかなか儲からなかったり、損してしまったりしますが、焦らず、いつも冷静沈着で、自分で決めたマイルールを破らない自制心が必要です。

時には自制して、リスク回避のために”今はトレードすべきではない”という判断ができるようになると、少なくとも負けが減っていきますね。

探究心がある

投資やトレードしていると、テクニカル分析したり、関連したニュースをいろいろ見て判断しようとか思うものですが、知らない事や疑問に思った事を自分で調べていくというのも必要です。

深く掘り下げて思考して、自分の中で消化していくことって、とても大事だと思います。仕事でもそうですね。

粘り強さ

勝てるようになるまでは、結構時間がかかるもので一朝一夕にはいきません。少し失敗したからと言って諦めてしまったら、そこでお終いです。

損するのはツライですが、何度も繰り返しやっていくうちに上手くなっていくと思います。粘り強く続けられたらいつか勝てるようになるかもしれません。

 

2.社会科に強い

経済学を学べば勝てるかと言うと、必ずしもそうでもないのですが、経済学が得意な方が有利でしょう。

経済の仕組みを分かっていれば、例えばどういう時に株価が上がるのか、金利が上がるのか等が分かってきます。

どうしてドル高に振れたか、どうして株価が下がったのか等の理由が、自分なりに分かれば、仮設を立てて分析もできますし、次のトレードに活かしていくことも可能です。

理由を深堀りして”腹落ちした!”となるためには、まず社会科に強いといいです。お金に関連する知識を学んでいくための基礎体力となります。

地理、歴史、公民、社会科全般について、幅広い知識があった方がいいなと感じます。

どこにどんな資源がどのくらいあり、人口はどのくらいで歴史はどうなってて、産業構造はどうなってて、どんな政策が取られているか、知ってると知らないとでは、やっぱり違うと思います。

経済に関連して、日々、いろいろなニュースが飛び込んできますが、いつどこでどんな事が起こり、これからどうなっていくのか、ある程度理解して思考できるだけの力がないと厳しいかなと思います。

 

3.数学が得意・分析力がある

様々な事象を分析するために、数学の力も必要だと思います。トレードするために必要なデータを論理的に分析して、”数値の示す意味”を理解できるのは強みです。

なので、ある程度数字に強いというのは武器になります。

私はあまりやらないけど、ファンダメンタルズを分析するにしても、数学の力がないとできませんね。

私はテクニカル派ですが、結局テクニカル分析して期待値がプラスになるところで、トレードすればトータルで勝てるはずです。

実際、私が勝てるようになったのは、トレードのカンコツ経験を磨いてきたのもあるけど、QCの考え方を取り入れつつ、チャートや時系列データを分析した事がきっかけです。

私の場合、分析した結果、いくつか優位性を見つけられたから勝ち越せるようになりました。

個人的には、よく製造業で言われるところの、品質管理(QC)に通じるものがあるなーと感じています。

私はこの手の専門家ではなく多少かじった程度ですが、過去のデータを元に、未来に到達するであろう値を計算し、トレードしていくと勝率が上がっていきました。

統計学的なアプローチを行い、PDCA、SDCAを回しながらトレード経験を積み、レベルアップできたのが大きいです。

過去のチャートから、どのような条件下で確率や期待値が高くなるのか、地道にコツコツ分析していくことで、いくつかの勝ちパターンを確立できました。

1つ1つのトレードの根拠を数値で示せると、自信を持ってトレードできるようになります。

ただし、QCだと作業を標準化して、誰がやっても同じようにできるようにしましょうって感じですが、トレードにおいては、誰がやっても同じように勝てるみたいなのは、当てはまりません。

なぜなら、ゼロサムの世界だからです。全員が勝つのはムリ。

 

4.PC・ITに強い

分析するためには、サンプル数が多い方がより統計学上の理論値に近づく事ができるため、おのずと膨大なデータを扱う事になります。

そのデータをまとめるためのPCやITのスキルがあった方がいいです。これらのスキルがあれば、当然早く正確に作業できるというメリットがあります。

例えば、プログラミング使って、ある条件によって、データを分別・抽出したりもできます。エクセル等で計算式を入れて、計算したりもするでしょうし、グラフ作ったりもするでしょう。

人によっては、MT4等でプログラミングして、自動売買している人もいますね。

自動売買なら、寝ている間に勝手にトレードしてくれます。

果報は寝て待てと言った感じでしょうか。

それに、自動売買なら、ヒューマンエラー的なミスを防いだり、焦りやプレッシャー等のトレードに邪魔な精神的なモノを取り除いたりする事ができるというメリットもあります。

ただ、私には少しハードルが高かったですし、裁量トレードの方が楽しくて臨機応変にできるので、やらなかったのですが、自動売買できたら便利だなーと思います。

私みたいに裁量トレードする個人の場合、ITとかPCとか言っても、エクセルで十分でしょう。

ちょっと分析するくらいなら、そこまで難しいスキルは無くても大丈夫だと思いますが、普通にパソコン使えた方が有利だと感じます。

 

5.読解力

いろいろなニュース、レポート、会社の決算報告書等を見たりしますので、読解力はあった方がいいですね。情報を正しく読み取っていく必要があります。

文章を読むのが苦手だとキツイので、本や新聞を読んだりして、読解力アップを図った方がいいかもしれません。

あと、最近のネット記事は、英文を翻訳してくれるため、あまり必要ないかもしれませんが、英語もできないよりはできた方がいいです。

外国の記事とかも参考になったりします。

 

6.投資・トレードの経験

スキルや能力とはちょっと違いますが、ある程度の経験も必要だと感じます。

自動売買するにしても、裁量トレードするにしても、慣れや経験がないと難しいですね。裁量で勝てない人が自動売買で勝てるかと言うと、ほぼムリでしょう。

いくらバックデータを揃えても、経験が不足していると、自信を持ったトレードができなかったり不安になったりします。私の場合、自信を持ってトレードできるようになったのは、経験とデータが結びついてからです。

始めの頃は、目まぐるしく変動する金額を見て、心臓がバクバク。

デモトレではちゃんとトレードできても、実際にリアルマネーでのトレードでは、冷静な判断をするのが難しかったです。

経験というのは大事で、この場合は、どのように値が動くのか、スプレッドはどれだけ開くのかとか、自分の中で蓄積してないと、一時的な動きに翻弄されてしまいます。

一瞬逆に動いた値につられて、買いと売りを逆にトレードして損したこともありました。

何度もトレードの経験値を増やしていくと、応用力もついてきます。

最初は少ない金額でトレードして、だんだん金額を増やしていき、慣れていくことが大事だと思います。

 

7.集中力がある

集中力があれば、

    • 深く思考できる
    • 短時間で作業を終わらせることが可能
    • ミスが起きにくい

投資の勉強をするにしても、集中力がないと、頭に入りません。

集中力を欠いてトレードした時に、操作ミスをして、損した時もあります。あと、分析のための計算がそもそも間違ってたとかも・・・。

とまあ、こんなふうになったりしてはいけないので、投資やトレードにも集中力も必要だと思ったりします。

 

 

8.お金や経済が好き

これについては、性格もあるかなと思います。好きかどうかなので、能力やスキルという類のものではありません。

しかし、お金に対して興味がない、ネガティブな感情を持っていたり、お金を儲けることが卑しいと考えている人よりかは、お金が好きで、儲ける事に対して肯定的な方が伸びるでしょう。

というのも、お金について考えたり学ぶことが好きで、楽しいなら、関連知識もどんどん吸収できるし、アイディアも浮かびやすいからです。

私もチャート見たり、それを分析するの、大変だけどすごく楽しかったです。

自分でも変なヤツだと思ったりしますが、だから儲けられるまで頑張れたんだと思います。

嫌いな事やつらい事って続かないですからね。

この辺は、勉強や仕事とかも一緒ですね。

なので、お金に対してネガティブなら、まず好きになる努力をしてみるといいかもしれません。

 

 

最後に

個人投資家やFXトレーダーに必要だと思う能力スキル等について挙げてみました。

機関投資家だと、コミュニケーション能力、プレゼンのスキルとか、別の能力も必要でしょうし、個人投資家でも、投資対象によっては、当然それぞれ専門分野に対する知識等が必要になってきます。

しかし、基本的には、上記に挙げたモノはあった方がいいと感じます。