株・FXで損してしまうと大変。イヤな仕事をしてコツコツ貯めたお金を失って、辛い時もしばしばあります。
時々、投資なんてしなかった方が幸せなんじゃないかと思ったりもします。
というのも、トレードで損するということは、お金も時間も失いますし、精神的にもダメージがあるからです。投資には危険やリスクもあり、大きく損する程、失うものも大きいと感じます。
金融リテラシーがあまりない人から、「株とかFXやりたいんだけど、どう思う?」
って聞かれたら「やめた方がいいよ」って言いますね。9割以上の多くの人が損すると言われていますからね。ほぼ確実に狩られてしまうでしょう。
何もしない方がその人のためだと思います。狩られたら私のせいにされるかもしれないですし、責任持てません。
別記事に書いた通り、うまく行けばメリットも多いです。しかし、デメリットも多いです。
楽して稼ごうとした代償なのか、副業トレーダーのデメリット、悩みや負の部分について書いてみました。
目次
1.お金を失うと悔しい
簡単に儲けることができる一方で、簡単に損してしまう可能性もあります。
成功すれば収入が青天井になりますが、レバレッジかけたトレードで損失出しまくると、口座に入っている有り金をほぼ全て溶かすこともあり得ます。
ネット上には、何千万円も何億円も損した人達がいます。私もそこまではいきませんが、1回のトレードで100万円以上損したこともあります。
冒頭に書いたように9割以上の人が負けると言われています。勝ち続ける人の方が少ないので、損するのはむしろ普通だと思います。
でも、損して相場の肥やしになるのは悔しいですね。
マジメに汗水たらして仕事してコツコツ貯めたお金を失うのは、何とも表現できない喪失感があります。
何もしなければ、普通に貯金できていたはずなのに…。
「損切りしたら、なぜか元に戻ってくる」、「ずっと持っていれば利確できたのに」というのはよくあります。泣く泣く損切りしたのに、マジ泣きするほど悲しいです。
それに悔しい、絶望にも失望にも似た感情も湧き上がってきました。
トレードで負けるということは、自分の考えが間違っていたという敗北感もあるわけで、私は所詮はこの程度なのか……と失望もしますし、自信も喪失してしまいます。
2.時間も損する
お金も失うけど、時間もですね。投資対象を分析した時間、手法を検討した時間、チャートを見て”上がれー”とか”下がれー”とお祈りした時間なども、ムダになってしまいます。
トレードなんてしてなければ、別の楽しい時間を過ごせたかもしれないのです。
時間を失う=寿命(魂)の損失なのだから、ムダにしたくはないものです。でも、含み損を抱えている時ほど、ムダに長時間チャート見ちゃうんですよね。
3.プレッシャーやストレスが半端ない
勝ってるトレーダーだって、いつも勝てるわけではありません。トレードで損失を出すことはもちろん、連続して負けることだってあります。
こういう時、「次こそは勝たなきゃ!!」とものすごいプレッシャーに襲われますね。
連敗が続いた次のトレードは、胃が痛くなりそうなところ、祈るような思いでポジったりもしました。
負けが続いて、損するのが恐くてクリックできず、チャンスを逃した時もあります。イージーな場面だったのに、手が震えてダメでした。
バスケのフリースロー、ビビッてシュート打てないみたいに…。
イップスみたいな感じですよね。最近はないけど、こういう時もありました。
大きな含み損抱えて、マイナスになってる画面見ると、その度にすごいストレスで、胃がキリキリします。
相場には波がありますが、含み損が減って少し希望が出てきたのに、また下がると焦ります。
上がったり下がったりで、このじらされている間、ずっと悶え続けるし、心が揺さぶられます。
それで、小さな波の上下で一喜一憂してたところに、大きな波が来てさらに損失が膨らみ、損切りポイントが間近になって、「ぎゃー、やめてー」「マジ、ざけんなー」と我を忘れて叫んだこともありました。
お隣さんビックリしたでしょうね。本当すみません。
損切りすると一応心は落ち着き、楽にはなりますが、1と2で書いたように、いろいろと失うものが大きいです。
あと税金もストレスやプレッシャーの元ですね。
稼いだら税金もとられるから、手元にお金を残しておかないといけません。
去年1年間の収入に対しての税金は、次の年に支払うため、前の年に利益が出てて、今年損しててお金がないと地獄なのです。
株とかの特別口座の場合は別ですが、特に納付書が届く頃は、税金払えるように損しちゃいけない、税金分勝ちたい、稼がなきゃ…と激しく思います。
税金の支払いがギリギリの年もありました。
「損して税金払えませんでした」は、絶対に避けなきゃいけないので、もう必死でしたよ。
より資金を投入して、もっと勝ちたいと思うもので、余っているお金があると、証券口座とかFX口座につい回してしまいます。生活費まで投資に回したときは、「これで負けたら生きていけなくなるー」と精神的に相当追い込まれました。
余剰資金でやるべきですし、もっと、税金分のお金取っておいた方がいいですね。
このようにプレッシャーやストレスが半端ないです。鬱になっちゃう人もいるかもしれませんね。
いや、鬱ですむならまだマシなのかも……生きてますから。
こんなにツライなら投資などやめてしまおうと思ったりもしますが、なんだかんだ言って、私にとってお金を手に入れるために、一番楽な方法だと思うからやめられません。
4.情報収集や分析が大変
勝つためには、いろいろ努力も必要です。
チャートを分析したり、新しい情報を追いかけるのは結構大変。日々のニュース等、いろいろな情報があふれています。
中央銀行の政策、政治の動きや要人の発言、経済指標、その会社や業界に関するニュースなどなど。見て理解できなければ、深堀して調べていきます。
少しでも多く儲けるために、それらを総合的に考えて、判断してトレードするわけですね。
値動きの傾向が変われば、それに合わせて手法も調整して臨機応変に対応していかなきゃ勝ち続けるのは難しいです。
負けたら負けたで、なぜ負けたのか考えてみることも大事。
そう簡単に楽して稼げるわけでもありません。とはいえ、個人的には会社の仕事よりは人間関係で悩まない分、楽だと感じます。
人によっては、もっと簡単にやって稼いでいるよという人もいるかもしれませんが、なんだかんだ大変だと思います。
5.儲けるとつい浪費しがち
大きく勝てた後はつい贅沢してしまいます。
-
- 美味しいものを食べようと高いレストランに行く
- 新しい服、高い靴や化粧品をデパートで衝動買い
- エステに行く
- 歩けばいいものをタクシー使う
- 読みもしない本を買う
などと、贅沢してしまいます。
お金を消費するということは種銭を減らすことになってしまうため、浪費は避けたいんですけどね。浪費していると、増えるものも増えなくなってしまいます。
もちろん負けるときもあって、大変動した時に大損する可能性もあります。
そういうに退場することないように、資金に余力も持たせたいですし、将来のために貯金もしておきたいと思います。
でも、あると使っちゃうんですよね~
6.本業で働くモチベーションが低下
トレードで簡単に稼げる経験をしてしまったせいで、本業で働くモチベーションが低下したと思います。
仕事1日頑張っても1万数千円だけど、FXとか株だと一瞬でそれ以上稼げちゃったりします。
味をしめてしまい、仕事も一生懸命に汗水たらして働くより、ゆるく働いて安定収入を確保しながら、トレードで稼ごうなどと、ついつい甘い考えをしてしまいますね。
あんなに激務で責任もあって、大変そうな管理職になっても、年収は、たかだか1000万前後。残業たくさんしても残業代つかなくなります。
管理職になるために、TOEICで何点以上取れとか、研修受けろとか、通常業務以外にもいろいろ頑張らないといけない事があります。
更に上の役員や部長なら報酬は高いものの、そのイスは限られてて狭き門。目指しても、まずなれないでしょう。
それに上に行けば行くほど、孤独になっていくと聞きます。
だったら出世しない方がいいなーと。
会社にぶら下がって、適当に最低限の仕事をやって、ぬくぬくと下っ端でいた方が楽ですからね。残業代も稼げますし…。
トレードで簡単に稼ぐ事を経験しちゃうと、本業でバリバリ仕事する意味が分からなくなってしまいますし、トレードで稼いで贅沢したり、もっとうまく行ったら脱サラしちゃおうみたいなマインドになりがちだと思います。
そうなると、何か問題が起きても当事者意識が希薄で責任感もない、やる気もなく成果も出せない従業員。つまり窓際族や、その予備軍になってしまうでしょう。
ある意味勝ち組なのかもしれませんが、これは良くありませんね。
でも、自分でも不思議なくらい、本業のモチベーションが落ちてしまいました。
7.スマホとPC見すぎて視力が落ちた
トレードで勝てるようになるためには、チャートを見まくる時期や勉強しまくる時期も必要だと思います。チャートを見て研究しまくって、経済のことも勉強するのも大事。3で書いたように分析もしなきゃいけません。
でも、そのせいで視力が落ちました。少し前は、運電免許証、裸眼でOKだったのが、今はメガネをかけないとダメです。裸眼では標識がよく見えません。
ブルーライトもたくさん浴びましたね。
8.運動不足になる
トレードに熱中しすぎたとき、体を動かすことが少なくなり、運動不足になりました。
あの時は筋力も衰え、お腹がぶよぶよでした。産後太りと相まって、いっとき結構体重が増えてしまったのです。子供と遊びに出かけてもすぐに疲れてしまう有り様でした。
運動も大事ですから、運動する時間も確保した方がいいですね。
なるべく出かけるように用事を作ったり、筋トレやランニングして、ダイエットしました。増えると落とすの大変だから、日頃から適度な運動を継続していくといいかもしれません。
9.トレードについて人に話せない
トレードの事を話せる人って少ないです。金融に対するリテラシーが高い人も最近は増えてきましたが、まだまだ年配者を中心に投資に対して否定的に見られがちです。
お金の話をするのは恥ずべきことだとタブー視してる人も多いと思います。
これもデフレが長く続いた弊害なのかもしれません。
トレードは自己責任ですが、他の人は経済状況に対してどのように考えているのか気になるし、知識も蓄えたいなーと日頃から思っています。
でも、投資について、話しても大丈夫な人は、周囲になかなかいません。投資を教えてくれた人とは、もう関係が切れてしまいましたし、会社の人やママ友に話すわけにもいきません。
もしかしたら、話しても大丈夫な知り合いもいるのかもしれませんが、
-
- 稼いでいると思われると嫉妬されるかも
- たかられるかも
- 下品、卑しいヤツだと思われるかも
- 嫌われるかも
- 損した事をバカにされるかも
- ケンカになるかも
- 怒られるかも
- 教えてと言われるかも
- 損したら私のせいにされるかも
と人間関係にヒビが入りそうなので、話さない方が良さそうです。
少し前に、大統領選前後の為替変動で、大損した事を笑い話のつもりで、父親に話したら、こっぴどく叱られました。
私としては「そんなに悪い事をしたのでしょうか?」って感じで、全く悪くないと思っているのですが、父親にしてみれば、投資はギャンブルでけしからん事だったらしいです。
あと、旦那から「離婚してください」と言われたこともありました。
人に話せないのも、なんだか悶々としてしまいますが、話すのはやめておいた方が無難ですね。ネットの掲示板見て、他人の意見を見てみる程度にしています。
最後に
私が感じた副業トレーダーのデメリット、悩みや負の部分について書いてみました。こんな感じなので、いい事ばかりではありません。
とりあえず、投資・トレードは自己責任でお願いします。