とても好きなバスケ漫画、スラムダンク。
湘北が勝ち進んで全国制覇をするものだと思っていました。
なんて言っても、あの山王工業に勝ったのですから。他のチームに負けるはずがない、ラスボスの森重擁する名朋工業との決勝までは、湘北も何かアクシデントとかあって(桜木もケガしましたし)、なんとかギリギリ勝っていくストーリーかな~と勝手に考えながら読んでいました。
ところが、山王に勝った後、愛和学院にボロ負け。新チームになってからの続編もなく終了。
えー、こんな終わり方ないよ~
ってガッカリしたものですが、なぜボロ負けしちゃったのか理由を考えてみました。
1.愛和学院の強さ
「愛和学院ってどのくらい強かったのか?」
結論から言えば、予選時の海南や陵南と同じくらいの強さだと思っています。もし、湘北のスタメン5人が万全の状態ならおそらく良い試合をして、湘北が勝利したでしょう。
桜木も予選から全国大会までの間に成長してきましたので、その分湘北の方が、力が上だったのではないかと思っています。
愛和学院は、昨年インターハイではベスト4、海南も山王に敗れてベスト4でした。
さらに両チームのキャプテンの牧と愛知の星こと諸星は、作中の描写から同じくらいの力を持つ選手だと印象付けられています。
なので、予選時の海南と同格。
諸星は、沢北に対しては「自信なし」とのことなので、沢北ほどではないものの、牧がわざわざ愛知まで偵察にいくほど、ライバル視していたプレイヤーです。
しかし、名朋工業に負けて2位通過。
もしかしたら、愛和学院はインターハイへの切符を手にしたので、スタメンが控え中心だった可能性もあるかもしれませんね。
で、点差つけられてしまい、慌てて主力を出したら、諸星がふっとばされて負傷した・・・とかかもしれません。
後半、諸星が復活して猛追していたので、本来の実力は愛和学院の方が上の可能性もありますが、そこは不明ですね。。とりあえず、結果は愛和猛追も及ばず名朋勝利でした。
インターハイでは準優勝が海南だったので、愛和学院は海南に負けたか、その前の試合、つまり湘北戦の後の試合で負けてしまったということになります。
一方で、海南については、予選の海南より全国の海南の方が強くなっていると思っています。
予選から決勝までに練習してレベルアップしたという事もありますが、それはどのチームも同じ。
海南が強くなる要素としては、おそらく海南7番の存在です。
バスケでは7番がエースであることが結構多いのですが、海南の7番の選手は、作中では描かれていません。
準決勝で海南と当たって、また同じメンツではおもしろくありませんからね~
あの陵南もインターハイ予選では13番の福田が出てきて強くなっていましたし、海南も何かパワーアップ要因を用意していたはずです。
湘北が準決勝まで勝った場合、おそらくこの7番の選手が出てきて、海南がもっと強いチームになって登場する予定だったのかもしれません。
愛和学院が、パワーアップした海南よりも少し下だと考えると、
全国時の海南>予選時の海南≒陵南≒愛和学院>常誠、豊玉
という感じなのかなと思いました。
2.湘北がボロ負けした理由
奇跡的とは言え、何と言っても、あの山王を倒しましたから、力を出し切れれば、負けないはずです。
山王は、ほとんど大学のオールスターである山王OB達を圧倒するほど強く、優勝候補筆頭。その山王を倒した湘北は、歯車がかみ合えば最強チームだったと言えるでしょう。
王者山王に勝った湘北が、海南よりも少し弱いであろう愛和学院にボロ負けしてしまった理由を書いてみます。
①桜木が不在
作中でリバウンドにおいては、森重がどのくらいか不明なので除くと、桜木か河田(兄)がNo.1でした。
森重がどのくらいかが気になりますが、作者の井上先生自ら「作中に登場していない高校が優勝した」と言われたらしいので、名朋は決勝よりも前に敗北していますし、名朋が優勝ではないとすると、4強以下だったということになります。
あれだけ森重にやられてた愛和学院には、桜木ほどのリバウンダーはいないと思われます。桜木には、杉山氏に今大学に入ってもセンターでベスト3には入ると評された河田(兄)を互角か彼を凌ぐほどのリバウンド力がありました。
桜木がいたからこそ、ゴリに加えて、桜木がリバウンドを取ってくれるので、湘北ボールが増えて、エース流川、外から三井、インからゴリで点を取る事ができていたと考えられます。
シュートを外しても桜木が拾ってくれるという安心感も、少なからずあったはずです。
その結果、翔陽や陵南を倒して湘北が全国へ行く事ができたのです。
ところが、山王戦で背中を痛め、後日もリハビリしていた桜木は愛和学院戦に出場できなかった可能性があると思います。
桜木不在ですと、湘北は山王戦のようなグットリズムになることなく、湘北のボール支配率が下がり、湘北の得点も伸びずに、逆に相手に得点のチャンスを増やしてしまったんだと思います。
②スタメンは疲労困憊
桜木がいなかったとしても、去年ベスト8の静岡常誠と練習試合して1勝1敗1引き分けと五分五分でした。
しかも、この静岡遠征は指揮官である安西先生も同行していないのです。
なので、桜木が不在でも、ボロ負けってことは考えにくいと思っています。
とすれば、やはり疲労でしょう。
「山王戦で全てを出し尽くした湘北は続く3回戦嘘のようにボロ負けした」とあるので、全てを出し尽くして疲労困憊の中での愛和学院戦だったのでしょう。
湘北が他チームと比べて不利なのは、控えが弱い事です。
強豪の愛和学院なら優勝目指して、主力を消耗させないように準々決勝、準決勝、決勝と戦う戦略を考えていたはずです。
点差がある時は、主力を休ませて控えを出すことも十分考えられます。
このように他の強豪チームは選手を交代させながら戦うのですが、湘北はあまりメンバーチェンジを頻繁に行っていません。というか控えが弱すぎて交代したら、どんどん押し込まれてしまいます。
なので、多くの時間、この5人で戦っていました。
しかも、1回戦と2回戦の相手は強豪の豊玉と優勝候補筆頭の山王です。
選手をうまく入れ替えながら、試合を進めることができないとなると、3回戦あたりで力尽きてしまうのも仕方がないことだと思いました。
③三井が不調だったのかも
湘北が強豪に勝利する試合では、だいたい三井さんが好調なんですよね。
翔陽戦や陵南戦では調子のよかった三井の活躍もあり、勝利しました。
しかし、海南戦では微妙だったこともあって、負けてしまいましたね。調子がいい時と悪い時がありますので、「今日の三井寿はいいぜ。山王よ。」と調子が良かった山王戦の後、調子が悪かったのかもしれません。
疲れもあったでしょうし、桜木不在によるシュート時の心理的なプレッシャーもあったと思いますが、調子が良かったら少なくともボロ負けってことはなさそうに思います。
というのも、外からスパスパ3ポイント決めてくれる時は、湘北の得点が伸びて、相手は三井マークでインサイドが手薄になりがちだからです。
インサイドが空けば、ゴリや流川も決めやすくなります。
ところが三井が不調だとゴリ、流川で点を取りに行くことが多くなり、インサイドを固められ、湘北の得点も伸び悩みます。
なので、おそらく三井が不調だったのではないかと思っています。
3.最後に
湘北が愛和学院にボロ負けした理由を考えたので書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。作中にははっきりと書かれていませんでしたので、想像の域を出ませんね。
あそこで終わったからこそ、今でも心に残っているマンガなのかもしれません。
でも、今でも続きやらないかなーと時々思っちゃいますね。