お子さん、算数がすごくできますね!!
最近、小学校の担任の先生やママ友から、このように言ってもらえるようになりました。
でも、最初からできたわけではなく、どちらかと言えば少し苦手でした。算数が得意な子供にするためには、どんな教育をすればいいのか…と考えて実践してきた成果が最近出てきたんだと思います。
子供の将来を考えると、算数ができる子になってほしい、得意にさせたいと思う親御さんは多いでしょう。
算数は積み重ねの学問と言われますので、結局は経験なんだと思います。数や図形などの数学的な要素にどんどん触れさせていくことが大事。
仮に算数が不得意・苦手でも克服するのは可能だと思いますし、小学校低学年なら軌道修正しやすいでしょう。
我が子はおそらく文系になりそうな感じで、算数が嫌いではなかったものの好きでもなく、少し不得意でした。幼児期は、”もじ”と”かず”の理解度にだいぶ差があった感じです。
でも、いろいろとやってきたおかげか、そこそこ得意にさせることに成功したと思っています。
小学校や塾のテストでは毎回それなりに問題が解けているようですし、元から得意な国語の点数や偏差値を上回ることもあります。(たまに盛大にミスる時もありますが。)
算数が好きになり、今のところは新しい単元に入ってもつまづく様子もなく、学校や塾の授業を楽しめているみたいです。
習い事や塾の影響もあると思いますが、それで算数が得意になったかというと多分違うと思いますので、これらは除くとして、それ以外にどんな事をしてきたのか、書いてみました。
なお、ここに書いた事をすれば算数が得意になるとは限りません。その子にあったやり方がいいと思います。
目次
1.遊び・生活面
算数と言えば、計算力…プリント…ってなりがちですが、それだけじゃなくて、遊びや生活の中で算数に必要な力を養うことも大事だと思っています。
育児書や中学受験の本には、いろいろな事が書かれていますが、それを全部やろうとしても到底できません。我が家では、子供に合うと思うものをムリなくやれればそれでいいという方針でやってきました。
遊びや生活の中で、試行錯誤しながら少しずつ取り入れてみた結果、算数にいい影響があったと思った事を以下に挙げていきます。
①砂場で遊ぶ
砂場では自由に遊べますし、いろいろと脳を刺激すると言われています。
乾いた砂と湿った砂では、手触りも固まりやすさも重さも全然違います。
山を作ってトンネルを掘ったり、お城を作って周りにお濠を作ってみたり、自分で想像して自由にいろいろ作れるのがいいところだと思いました。
おかげで空間認識力も鍛えられたかなと感じます。
最近は、「砂場で遊ぶのは良い事だ」といろんな所で言われていますので、近所の砂場が混んでいますね。
②スゴロク
とても楽しく数にふれられるゲームだと思います。
サイコロを振って、出た目の数進んだり、「3マス進む」「2マス戻る」など、遊びの中でたくさん数えます。サイコロは1~6までだけど、何度も数えて、しっかり1ケタの数値にふれられるのがいい事だと思います。
それに、ルールがいろいろありますので、条件を整理しながら遊べますね。
単純に早くゴールした人が勝ちだったり、点数をゲットして高い点を競うものや、お買い物してたくさん買えた人が勝ちとか、いろいろです。
様々なルールがあるおかげで、6よりも大きな数値にもふれられたりもしますので、数値の理解に役立ちますし、思考力の訓練にもなると思います。
それに、算数って割とサイコロ使った問題が出てきたりします。展開図の問題、ゲーム形式の”場合の数”の問題、立体図形の問題など、ちょこちょこ目にするので、サイコロに慣れておくといいでしょう。
あと、スゴロクに書いてある文字を読まなきゃいけないので、国語にもいいですね。
③トランプ
トランプも数字や量にふれられる遊びだと思います。ババ抜き、七並べ、大富豪などいろいろなゲームをすることで計算ができるようになったり、数について抽象的なイメージを持てたりもしますね。
④料理
料理も算数的要素が盛沢山。
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- 計量カップで目盛りを見る
- 温度や重さを測る
- 大サジ、小サジを使う
- 果物絞ったらどのくらいの量のジュースができるか体感できる
- 食材を切って断面の形を見る
- ml、cc、℃、秒、分など、いろいろな単位にふれる
- 料理の順番を考える
料理は算数以外にも学びの宝庫だと思うので、どんどんやらせたいです。
⑤地図を渡してフィールドワーク
地図を渡して、フィールドワークしてみても面白いです。
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- どっちの方角に行ったらいいか考える
- どのルートが近いか考える
- 目印になる建物を見て判断する
- 地図で見た長さと実際の距離を体感できる
- 角を曲がった時、地図で書かれた角度がどれくらいか体感できる
といった感じで、主に図形の理解に寄与したかなと思います。
⑥1人で買い物
買い物と言っても、電子マネーでピッとしちゃうとあまり勉強にならないかもしれません。
小銭やお札の現金を渡して、スーパーやコンビニで好きなおやつを買い物させています。
小学生なら1人でおつかいに行かせてもいいでしょう。
持ってるお金で買えるモノはどれか、これを買うならいくら支払っておつりはいくらか…と計算しますので、いいトレーニングになります。
⑦知育系のオモチャで遊ぶ
知育系のオモチャがいろいろとあります。
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- パズル
- 積み木
- ブロック
などは、図形の力を伸ばすのにいいですね。
例えば、お人形ごっこするときに、出来合いのハウスのオモチャで遊ぶのもいいのですが、積み木やブロックで家を自作して遊んだりしたことで、図形の理解や空間認識力アップにつながっているのかなーと思います。
2.家庭での学習
生活や遊びの中で、算数的な要素に触れていく事も大事ですが、もちろん家庭学習も必要だと思います。
うちの子も始めは算数が苦手な方で後れを取っていました。
実は四谷大塚の入塾テストを兼ねたリトルスクールオープンテストを初めて受けて、落ちた時は算数系の問題があまりできませんでした。(内訳は書いてませんが国語と算数でかなりの開きがありました)
なので、塾や習い事の他に、一応、家でも算数の家庭学習を少し多めにやらせてきました。その甲斐あって、最近だと国語と算数の差が縮まってきて、バランスが良くなってくれました。
しかし、家庭学習だと計算問題に偏りがちだと感じます。
計算って実は単純作業。
計算力を上げただけで、将来、算数や数学が得意になるかと言うと、そうとも限らないのは注意点ですね。しかし、計算力は算数の基礎体力みたいなモノですので、計算できると有利です。
計算が得意なら、解き方さえ分かれば、答えが合うので算数の勉強が苦じゃなくなりますし、新しく習う分野でも、途中でつまづきにくくなります。
テストで問題を解く時間が早くなれば、考える時間や見直しの時間も捻出できます。
計算が遅くてミスが多かった我が子の場合、計算力を上げたら、割とすぐ点数に跳ね返ってきたので、効果として分かりやすかったです。
で、何させたかというと、この3つ。
①マス計算
計算力をつけるために、ソロバンやらせようかなと何度か考えたのですが、お金かけなくてもマス計算やらせたら結構計算できるようになってくれました。
むしろ、紙と鉛筆で考えながら計算する方がいいのかもしれません。
未就学児や小学校低学年の子供にとって、百マス計算だと1度に解く量が多すぎるので、その4分の1の25マス計算のプリントを自作。
まず、一桁の足し算や引き算をやらせました。なれたら、繰り上がり、繰り下がりを入れてみたり、数を二桁に大きくして難易度を上げてみたりといった感じです。
あと、掛け算九九できるようになってからは掛け算のマス計算も追加。
やればやるほど、早く正確に計算できるようになっていきました。タイムを計っておくと、後で同じ問題やらせたときに、どのくらい早くなったか分かるのでいいと思います。
計算の体力が着いてきてもっとできそうなら、6×6マスとか7×7マスに増やしていくといいでしょう。
②市販の問題集
その年齢や学年の算数を網羅的にカバーするには、それぞれ年齢や学年用に作られた市販の問題集がいいと思います。
そんなにたくさんの量をやらなくても1日1ページで十分でしょう。もちろん、「もっとやりたい」と言ったときは、どんどんやらせる時もありました。
けど、1日で一気に10ページやるより10日かけて1ページ進めた方が、量は同じでも学習効果は高いように思います。
集中してできる時間には限界がありますし、毎日繰り返した方が定着しやすいと感じます。
あと、問題集を使って少し先取りしておくと、小学校の授業でまたやって復習になるので、そうしています。
③無料のプリント
問題集にお金をかけたくないなら、ネットに転がっている無料のプリントでもいいと思います。最近は、無料でもいい問題を作っているサイトがあったりしますね。
いいなと思った問題をダウンロードして、時々やらせたりしました。
似た感じの問題を自作してやらせてもいいかもしれません。
3.心がけている事
方法論としては、上記に書いた事をいろいろやってきましたが、その他心がけている事としては下記です。
①「勉強しろ」って言わない
つい言ってしまうこの言葉、これ言うとやらなくなりますよね。
「いやだよー」「うるさいなー、今やろうとしていたのに」「今はやりたくない」とかなってしまいます。
なので、心の中で勉強しろって思っているけど、言わないようにしています。
逆に勉強するなって言うとやるのかもしれません。
実際、サピのαクラスのママさんで、「”そんなに勉強しなくてもいいよ”って言ってたら上の子は勉強するようになったから下の子にもそう言ってる」って人もいます。
でも、これをうちの子に言っちゃうと、本当にやらなくなりそうだから言えませんけどね。
②厳しくしすぎない
問題解けないと、ついイライラしたり、キツイ言葉を言ってしまいがちです。
でも、自己肯定感を損なったり、モチベーションを失ったりしないように、厳しくしすぎないのも大事かなと思います。
そこは自分でコントロールするように頑張るしかないかなと思います。
でも、つい怒ってしまう時もある……かな。
③算数で点とるには国語力も必要
当たり前ですが、算数の問題だからと、図形や計算ばかりではなく国語力がないと解けない問題もあります。題意を正しく読み取れないと、変な答えを書いてしまったりします。
例えば、我が子の場合、初めて受けた全国統一小学生テストでやらかしました。算数で20点ほど消失です。
「たられば」は甘いですが、問題文を読み間違えずに、普通に解いたと仮定したら、かなりいい成績だったはずでした。
図形の問題でしたが、娘はそんなに不得意ではないはずの図形が不得意分野であるという感じの分析結果が出てしまい、少し残念でした。
計算も大事だけど、文章問題できちんと意味を理解できているか時々見てあげるのも大事ですね。
最近は少し改善してきましたが、なぜか算数に限ってやらかすんですよね。国語はちゃんと問題読むのに・・・。
④答えを教えないで自分で解かせる
基本的に答えを教えないで自分で解かせるようにしています。
算数の問題って、数値を変えたり、切り口が変わったりして出てくるし、多少、形が変わっても自分で考えて答えを導き出さなきゃいけません。
なので、算数を勉強する時は答えを教えず、ヒントを出す程度にして、自分の力で解かせるように心がけています。
解けたら、どうしてこうやったのか教えて~と解き方を説明させて、たまに理解度をチェックさせてみたり…。本人の頭の整理にもなるのでこのようなやり方をしています。
⑤タブレット学習ではなく紙と鉛筆にこだわる
最近は楽しく学ぶ感じのタブレットを使った学習もいろいろありますね。うちも、やってた事があるのですが辞めてしまいました。
娘の場合、デメリットの方が多いと感じたからです。
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- すぐ答え合わせができて考えない・調べない
- ゲームばかりやってしまう
- 図形に書き込めない(←書き込む機能はあるけどめんどくさくてやらない)
学年が進んで難易度の高い問題が出てきた時に、対応できなくなってしまうと感じたからです。
図形問題は補助線ひいて考えるべきですし、場合の数系の問題は自分で表書いて考えた方がいいですし、文章問題は式を立ててすばやく計算過程を書いて解くのが大事でしょう。
やっぱり勉強は(特に算数は)紙と鉛筆で手を動かしてやった方がいいと感じました。
4.最後に
上の娘は国語の方が得意なので、おそらく文系になりそうです。でも、リケジョになって欲しいなーと密かに思っています。
ムリにとは言いませんが。
算数が得意ではなかった我が子でも、いろいろやった結果、そこそこ得意になりました。
今では「国語より算数の方が得意」って言うほどです。実際はどう見ても国語の方が上なのですが、出来ない方を得意だと思ってくれているのは、苦手意識がないという点で悪くないかなと・・・。
算数が相当できなかった娘でさえ、こんな感じになりましたので、仮に今算数が苦手でも克服したり、逆に得意科目にする事は可能だと思います。
鉄は早いうちに打てと言いいますし、手を打つなら学年が早い方がいいでしょう。
それにしても、最近は”思考力”が注目されていて、学年が進むといろいろ考えさせる問題も増えてきているようですね。これも各中受塾において小6での本番の試験を見据えてのこと。
そして、その後、大学行ったり社会に出てからも思考力は必要な能力です。
各塾のオープンテスト等の問題見ると、国語より算数の方が難しめだと感じます。
将来的には、受験本番の算数の試験問題もどんどん難しくなりそうだなーと思う今日この頃です。