妊娠すれば、後は子供が産まれるのを楽しみに待つのが普通かもしれません。しかし、妊娠したからと言って、普通に赤ちゃんが産まれてくるとは限りません。
妊婦さんのうち、約15%は残念ながら流産してしまうらしく、意外とたくさんの妊婦さんが経験されています。
私も過去に流産してしまったことがあります。上の子産んでから2年後、妊娠が分かって喜んでいたのですが、妊娠初期の8週目で心拍が確認できませんでした。稽留流産でした。
流産ってやっぱりショック。悲しくて、悲しくて、本当に辛かったです。
「どうして無事に育ってくれなかったのか」、「何かに気を付けていれば育ってくれたのではないか」と、落ち込み、自責の念に苦しみました。
稽留流産の原因は染色体や受精卵の異常というのがほとんどらしいので、生きられない運命だったんだと思います。母親側が悪いわけじゃないと、いろいろなところで見聞きしました。
とは言え、到底受け入れられるものではなく、そう簡単に立ち直れませんでした。気持ちの整理ができるまでは時間がかかりました。
流産から立ち直るために、個人的にやってみたことも書きましたので、ご参考にしていただければ嬉しいです。
目次
妊娠初期の流産
流産とは、妊娠してから21週までにお腹の赤ちゃんが育たなくなったり、流れ出てしまうことです。
妊娠初期とは妊娠0~15週の期間のことで、妊娠12週までの流産を初期流産と呼ばれているそうです。
冒頭に書いたとおり、私の場合は、稽留流産というものでした。胎児は確認できたんですが、お腹の中で死んでしまっている状態でした。
稽留流産は、3パターンあるらしいです。
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- 妊娠6週目~7週目になっても胎児が確認できない
- 胎児は確認できたが心拍が確認できない
- 一度は確認できた心拍がその後に止まってしまった(3~5%くらい)
上の子が2歳の頃でした。
妊娠検査薬が陽性だったので、産婦人科に行ったら5週目とのこと。診察を受けた時には、点くらいの大きさの胎児が見えました。2人目が欲しかったので、とても嬉しかったのを覚えています。
この時は、まだ小さすぎて心音(心拍)も確認できなかったのですが、次回には心音を確認できそうだと思っていました。
ところが、3週間程経ち8週目で、2回目の検診を受けたところ、心音が確認できませんでした。
次の診察でも確認できなかったら、ダメかもって感じの事を言われて、ショックを受けて帰路につきました。
呆然とフラフラ歩いていたかもしれません。心ここにあらず状態でどこをどうやって帰ってきたか覚えてないような感じだったと思います。
念のため、次の週にも診察するように医者に言われたので、万が一の希望を胸に、9週目の検診を受けたけど、やっぱりダメでした。
染色体や受精卵の異常が原因だと対策がないらしいですが、立ち直るまで時間がかかりました。
流産ってとても辛い。もちろん仕事なんて手につかないですし、本当に悲しいです。
旦那にも報告したら、残念だったけど、次がんばろうみたいな感じで、あまり私の気持ちに寄り添ってくれない感じが追い打ちをかけました。
9週目の検診で、ダメだったのが確定した後、まだお腹の中にいるとのことで手術する日を予約して帰りましたが、当日になったらもう外に出てしまって、すでにいなくなっていました。
当日の数日前に出血したからその時に出たのかなと思います。
おかげで、手術はなしになったのが、不幸中の幸い…。
医師から数日安静にすることと、次週に一応診察するようにとの話があったけど、その後は特に問題なしでした。
しかし、精神的なダメージはとても大きいものでした。
その後も2人目が欲しいと思ったのですが、しばらくはこわくてなかなか行動を起こせませんでした。
流産の原因をいろいろ考えた
流産だということが分かった時に、流産の原因だと思われるものをあれこれ考えました。でも、おそらくここに書いた事はほとんど関係ないでしょう。稽留流産なので、受精した時にすでに決まっていた可能性が高いらしいからです。
しかし、分かっていても、他の原因を探さずにはいられません。
流産という事実は受け入れ難く、染色体や受精卵の異常と言われても、なかなか納得できるものではありませんでした。
本当に最初から流産が決まっているものなの?
って何度も何度も考えて以下のような事を思いました。
1.仕事が忙しかったから?
当時、時短を取っていたのですが、仕事が少し忙しくて、平日の残業こそなかったものの土日の片方に仕事をすることが結構ありました。
なので、仕事や会社のせいにしたくなる気持ちも強かったのです。
けど、多分違うんですよね。
立ち作業や力作業はないものの、多少体力が消耗していたのかもしれませんが、そこまで大変じゃなかったような気がしています。
切迫流産ならこれが原因になったりするみたいですが、私の場合はやっぱり違いますね。
それか、ストレスのせいでしょうか?
確かにストレスは関係しているらしいのですが、そんなにすごいストレスを感じてはいなかったはずなので、やっぱり仕事が原因じゃないのでしょう。
2.上の子がお腹の上に乗ったから?
2歳の娘が、私のお腹に乗ってしまうことが度々ありました。甘えたい盛りでしたので、親が横になっていると乗ってくるのが、子供というもの。
「赤ちゃんが痛い痛いだよ」、「ママ痛いよ」って言っても、子供なのでなかなかやめませんよね。
と言っても、そんなに強い衝撃はなかったと思いますし、これも違いそうです。
3.家事・育児の負担が大きかったから?
家事は8割私がやってて、子供の保育園の送迎もほとんど私。でも極力重いモノを持たないようにしていましたし、保育園の行き帰りに娘が「抱っこー」と言っても、ベビーカーに乗せていたので、これも違いそうですね。
4.栄養不足・食べ物が原因?
なるべくバランスよく食べるようにはしていたものの、妊娠中は悪阻により、食べられないものもあったため、栄養が十分足りていなかった可能性もあると思います。
でも、赤ちゃんには優先的に栄養が送られると聞きますし、食べ物にもちゃんと気をつかっていたはずです。
流産のリスクを軽減できると言われている葉酸を含む食品もちゃんと食べていましたし、コーヒー等のカフェインを含む飲み物も控えていました。
あと、マグロなど妊娠中はあまり食べない方がいいと聞く食品も避けていました。
5.タバコの副流煙のせい?
旦那も私も非喫煙者なんだけど、都内の道端とかでタバコを吸っている人は割と見かけます。歩きタバコ禁止などのエリアも多いのですが、ルール違反をしている人はたまにいるものですね。
本当に迷惑なので、やめて欲しいなーと思います。もう東京は全面禁煙にしてほしいものです。
全くあり得なくはないような気もするけど、これも違うかなと思います。
流産から立ち直るためにした事
母親が悪いわけじゃないと言われてもすぐ立ち直れるものじゃありませんでした。
他の原因もいろいろ考えてしまいましたが、過去ダメだったことをあれこれ考えてても仕方がありません。
流産から立ち直るためにした中で、私なりによかったと思った事を挙げてみます。これは人によっていろいろだと思います。
ポジティブに考えた
流産は受け入れられない事実。でも、過去は変えられません。いつまでも悩んでいても仕方がないのです。
忘れたくても忘れられないのですが、悲しみを胸に刻みつつ、前に進もうと思いました。
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- 妊娠できたということはまたチャンスがあるはず
- 今回はダメだったけど運悪く2割に当たっただけ、次はきっと8割の方のはずだから大丈夫
- くよくよしている時間は人生の損失、他に楽しい事をしよう
など、なるべくポジティブに考えるようにしました。
結局は流産から3年後、2人目を出産できたのですが、この時、”妊娠できたんだからまたチャンスがある”と思えたのが大きかったかもしれません。
誰かに話してみる
悩みの類は、誰かに話すだけでも違ってきます。気持ちが楽になりますよね。
同じように流産の経験がある人は結構いらっしゃるもので、その時の経験を話してもらえたり、共感してもらえたりします。
ただ、話す人は選んだ方がいいかもしれません。デリケートな話題ですし。
SNSやブログなどネットで検索してみる
ネットで流産の事を検索してみると、医学的な内容もあれば、流産してしまった方の経験、その人なりに気持ちをどう整理したのかがあったりします。
自分も同じような気持ちになれて共感できたり、参考になったりするので前に進むための材料探しにいいと思います。
私の場合は、確率的にきっと次は大丈夫だろうとポジティブに考えられるきっかけにできたのが大きかったです。
ただ、そればかり見ていても仕方がなかったりしますので、ほどほどに。
上の子の子育てに注力
私には幸い上の子がいたおかげで救われた部分がありました。上の子は、毎日元気に育っていましたので、上の子に悪い影響を与えないよう頑張ろうと思いました。
上の子の子育てに注力したことで、悲しい過去を考えないで済む時間ができたのがよかったのかもしれません。時間が解決してくれた感じもします。
他にも、仕事や趣味などを頑張るという方法もあると思います。
最後に後日談~流産した子が夢に出てきた話~
先日、その流産したはずの子が夢に出てきました。夢の中で、なぜか娘が3人いることになっていました。上の子と下の子の間にもう1人の女の子。でも、姉とも妹ともあまり似てないような…。
名前は、付けてないし知らないはずなのに、私は普通にその子の名を呼ぶ。なんて言ったか忘れちゃいましたが。
産まれてたらこの子が次女だったらしい。
夢の中で娘達に「今日どこ行きたい?キッザニアにする?それとも公園がいい?」と聞きました。
そしたら、上の子が「今日はモール行っちゃダメなんだよね?」とその子に聞きます。
すると、その子が「うん。キッザニアは……今日はモールに行かない方がいいよ!公園でもいいけど少しだけにして、みんなでリカちゃん人形で遊びたい」みたいに答えます。
「そうだね、コロナもあるし~。家の中で遊ぼうか!」と答える私。
リカちゃんの人形やオモチャのセットとか出して、姉妹3人が遊び始めたところで夢は終了。
その日は土曜。とりあえず、上の娘が公園に行きたいと言うので、公園に行くことにしました。
「不思議な夢だったなー、あの夢に出てきた子が無事産まれてくれてたら、また違った状況だったよねー」と思いながら、チャリをこぎました。
公園について、いろいろ遊び始める娘達。しかし、急に雲が出てきました。20分くらい経った頃だったでしょうか、雨が降ってきたので急いで帰りました。
ちょっと濡れたけど、子供達の髪の毛ふいて着替えをしたら、娘達はリカちゃん人形で遊び始めました。
この時思いました。あの子は、これを伝えに出てきてくれたのかなと。
公園行ってもすぐ雨が降ること。
今日はモールやキッザニアに行ってはいけない?何かがある日?
そして、娘達は今日リカちゃんで遊ぶことになると…。
あの子は家族を見守ってくれているのかもしれません。まさか、守護神…守護霊ってやつでしょうか。
あまり警告みたいな夢だと恐いですが、夢にまた出てきてほしいと思いました。
だ、だからと言って幽霊とかは信じませんよ。
しかし、この夢は私の願望なのかもしれませんね。