そこそこ厳しかった両親も孫には甘いなーと時々感じます。甘すぎるので、見ていてモヤモヤ~っとすることがあります。義両親も昔、旦那兄弟には、鬼のように厳しく厳格だったらしいのですが、「今や孫達の奴隷のようだ」とのこと。
旦那的には、あまりに激甘すぎて、歯がゆいのを通り越して、逆に笑えてしまうそうです。
でも、ほとんど叱ってくれないのも困りもの。
祖父母4人とも孫にやさしすぎるんです。誰か嫌われ役をやってほしいのですが、まあ誰もやりませんね。
子供には厳しいのにどうして孫には優しいのか、思った事を書いてみましたので、ご参考にしていただけましたら嬉しいです。
目次
1.優しすぎ・甘すぎエピソード
自分の孫ですから可愛いのは分かりますが、優しすぎて困るなーという話がいろいろありました。
どんな風に優しすぎるか、いくつか書いてみるとこんなんです。
①全然叱らない
義両親は孫をほとんど叱りません。うちの娘にも甘すぎて、時々モヤモヤ~っとします。
特に、義両親の跡継ぎ孫(私からすると甥)に対する甘やかしっぷりはすごいです。孫の中ではたった1人の男の子…ですが、常軌を逸しています。
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- もう赤ちゃんじゃないのに、赤ちゃん語で話かける
- 甥が車を通せんぼしてるのに「急に出てくる車、危ないね~」
- 公園で一緒に遊んでいた子を泣かせたのに「やんちゃだね」
- 孫達が大げんかして暴れ回っても「元気があって大変よろしい」
- 甥が(ご飯食べずに)アイス食べたいと言うと、秒で持ってくる
- 甥の両親が叱ると「パパとママは厳しすぎるね~」「そんなに怒っちゃダメだよね~」
その他、甥だけはダダをコネようが、何しようが全く叱らない義両親です。
あ、でも、水でっぽうを通行人に向けて発射した時はさすがに、ちゃんと謝っていました。が、「人に向けちゃだめよ」でお終いです。
いい加減、ちゃんと叱った方がいいでしょう。甥の両親が結構厳しいので、祖父母の前だと甘えて、悪さしているのかもしれません。
この甥だけ多少えこひいきされていて激甘ですが、他の女の子の孫達に対しても、似たようなものです。
うちの娘が障子に穴を開けても「あー、だめよ~」だけでしたし、スーパーで泣きわめいても特に怒られませんでした。
②勉強なんてしなくていい!?
娘の祖父母は4人とも、勉強しなくていいんだよーって孫に言うタイプです。でも、4人とも自分の子供達には、割と教育熱心だったんです。
うちの両親の場合、テストの成績が悪いと父からの長いお説教がありましたし、母からも怒られたり、不機嫌になってからのお小言が待っていました。
義母は鬼の形相で「勉強しなさい」って息子や娘に口うるさく言ってたらしく、度を過ぎて勉強サボっていると義父の鉄拳が飛んでくる程だったそうです。
今だと教育虐待になっちゃうと思いますが、孫達には全くそんなこと言いません。
それどころか、「勉強なんてそんなにしなくても大丈夫だよー。パパやママは厳しいね~」といった感じです。
うちの娘も、義両親の家に預けた時、似たような感じの事を言われてました。
そのせいで、新2年生1月の組分けテストの前は、あまり勉強しなかったんですよね。意外と結果はそんなに酷くはありませんでしたが、低学年とはいえ、新学年に切り替わる大事なテストの時にこれは困ります。
旦那や小姑達からすると、「えー、びっくりだよ。信じられない!」とのことですが、お爺ちゃんお婆ちゃんになるとこうなっちゃうものなのでしょうか。
③財布のヒモが緩みすぎ
うちの両親は、オモチャを買って、段ボールに入れて送ってきたりしますし、娘と一緒に買い物に行くと、孫の言われるがままにお菓子を大量に買い与えてしまいます。
あまり贅沢させ過ぎるのもどうかと思いますし、健康のためにもお菓子は極力少なめにしたいんですけど、困ったものです。
私が子供の頃は、「お菓子食べ過ぎないように」とか「野菜食べなさい」と口うるさかったのですが、孫には全く言いませんね。
義両親も財布のヒモがユルユルで、いろいろなモノを買い与えます。まあ、ありがたいのですが、買いすぎですね。
日本の場合、インフレしてもその分の年金が増える事が期待しにくいと思いますので、あまり散財せずに、この先かかるであろう医療費くらいは手元に残しててほしいものです。
2.孫に甘くなる理由
祖父母4人を見ていて、孫に甘くなる理由ってこういう感じだと思いました。
①育てる責任がない・遠慮があるから
確かに親権は両親にありますからね。子供を育てるのは親の責任。なので、どうしても祖父母としては、一歩引いてみてしまうのです。遠慮もあると思います。
「自分達の子供は責任もって育てたから、孫は思いっきり可愛がりたい」という感じですね。
②教育方針や叱る基準が分からない
両親の叱る基準や教育方針が分からなかったりするのも原因の1つです。
「いやいや、何年生きてるんですか!?そこは分かってくださいよ」って感じですが、今は叱らない子育ても流行っていますし、昔の感覚で、祖父母の基準で叱って良いものか、というと多分違うんでしょ?って思っているようでした。
「最近の親さんは子供に優しいし、ほとんど叱らないもの」とのこと。
③役割分担だと思っているから
両親が叱ったりしてしつけをするものなので、自分達はその逃げ道になろうという意識もあるようです。
両親から怒られたときに、逃げ道として甘えられるのが祖父母というものだし、「良い祖父母でありたい」というのを感じます。
④嫌われたくない・好かれたいから
孫達から嫌われて寄り付かなくなったら、寂しいですよね。
老い先短いかもしれませんし、嫌われたくない、できれば孫達に好かれたいのでしょう。
叱るリスクを負いたくないんだなーと思います。
⑤たまにしか合わないから
日頃一緒に暮らしているならば、違うのでしょうけど、盆、正月、GWなどのまとまった休みの時や、七五三などの、何かイベントの時くらいしか会う機会がありません。
たまにしか会えない孫の喜ぶ顔が見たいんだと思います。
⑥厳しくしすぎた・厳しく育てられた反動?
特に義両親ですが、自分の子供に厳しくしすぎたという反省があったり、義両親自身が、厳しく育てられすぎたようで、「厳しくしすぎるのは良くない」という思いがあるようです。
⑦年を重ねて丸くなった・経験豊富だから
やっぱり叱るのにも、怒るのにもパワーがいります。年を重ねて、そういったパワーがなくなったのかもしれません。
自身の経験から、このくらいの子供では、これで叱ったとしても、ムリだろうと達観もありますね~。
⑧期待しすぎない
ついつい親は自分の子供に対して過度な期待をしてしまうものだと思います。
まあ、自分の孫ですから、期待はしているはずですが、孫達の両親ほど、期待しすぎず、客観的な目線で見ているからというのもあるでしょう。
3.対処方法
お年を召した方の行動や考え方を変えるのは難しいと思いますが、お爺ちゃん、お婆ちゃんが叱ってくれない場合、対処方法が全くないわけでもないと思います。
例えば、この2つ。
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- 叱ってくれるようにお願いする
- 叱る基準について話してみる
結果的には、あまり効果はありませんでしたが、我が家で試した対処方法は、この2つでした。
何もしなければ現状のままだと思いましたので、叱ってくださるようにお願いしてみることにしました。
義母もうちの母も、「教育方針は両親の考えによるし、私らの時代とは違うもの」って感じでした。なので、教育方針や叱る基準について、自分の考えをお話してみました。
多少は理解してもらえたと思います。
でも、ある程度の方向性は話せても、きっちりと完璧にすり合わせできるわけでもないですし、多少足並み揃えても、どう叱るかなんて人によってバラツキがあるものです。
なので、私の教育方針はこうですけど、ご自身のご経験から、ダメだと思ったところは遠慮せず叱ってくださいとお願いしました。
一応、前より少しは注意してくれるようになったのですが、これだけで叱ってくれるようになるかというと、あまりなりませんでした。
その後も時々、叱ってくれるようにお願いはしていますが、あまり叱ってくれませんね。
まあ、あまり期待せずに、我々親が子供を叱った時の逃げ道になってくれているので、それでもいいかなーって思うことにしています。
4.最後に
人によっては年を取って怒りっぽくなる人もいると思いますが、祖父母4人とも年を取って、丸くなりました。
叱ってくれないとあまり気になるようでしたら、合う頻度を調節するなど、程よい距離感で祖父母とお付き合いすると良いでしょう。
子供を叱らなければいけない時期も限られているので、こういった悩みも時間が経てば過去のものになるのかなーと思います。