公立認可保育園に上の子を預けてたのですが、下の子は私立認可に預けることにしました。
過去記事に書いたとおり、働きたくないし、子供を保育園に預けたくなくて、1年間育休延長したのですが、とうとう年貢の納め時が来てしまいました。
上の子が通った公立認可園には不満があったので違うとこがいいなーって、他を探して、下の子は私立認可園に入れました。
下の子を預けて、また働かなきゃいけないのがとってもツライのはさておき、同じ自治体の認可でも、公立と私立ではやっぱり結構違うと思いました。人伝に聞こえてくる評判や口コミ、説明会や見学でもそう思いましたし、実際に預けてみるとあらためて違いを感じました。
一口に私立、公立といっても、園によっても違うのですが、実際に入れてみて感じた違いについて率直に思った事を書いてみました。
保育内容・園の方針など
区立保育園は、運営元が区市町村の自治体。
各園でそれぞれ多少特色の違いはありますが、保育内容や方針が自治体内で統一されています。うちの区立だと、イベントは充実しているものの、お勉強はなく、日々の遊びが中心。
それに対して、私立保育園は各園の運営元が別々の団体で、学校法人、NPO法人、企業などいろいろ。なので、保育方針や内容が園によって違います。
園児獲得のため、保護者のニーズに合わせようとしてる園も多いです。
英会話、算数、リトミックなどをやってくれたり、体操や楽器の演奏がある園とかいろいろ。
イベントの多い園もあれば少ない園もあります。
例えば、下の子の私立園は、後者で運動会がありません。しかし、これはこれでメリットもあります。
運動会の練習で時間を取るよりも、普段の育児に力を入れる方針の園なのです。
公立に入れた上の子の時は、運動会があって整列して入場行進とかの練習が多かったみたいでしたし、先生達の負担も相当だったはずです。
親達に見せるためにそれやるより、肝心の種目の練習をもっとやってくれた方がいいと思っていました。
逆に、運動会無しで、普通に保育してもらった方が、先生方も保育に集中できるし、子供にとってもいいかもしれないと感じました。
とは言え、各イベントが園児達の成長の場となっていると思いますので、少なすぎるのも考え物ですが、多すぎるとかえって保育の質を下げると思います。
という感じで園によって方針等に違いがあると思いました。
園の施設
公立保育園の多くは園庭が広くて遊具もありますし、保育室が多くておもちゃもたくさん。保育に必要な設備は豊富にそろっている感じです。
小学校に併設されている園だと、時間帯によっては校庭も使わせてもらえます。小学生のお兄さんお姉さんとの交流もあります。
それに、有事の際はそこが避難所になったりするため少しは安心できますね。
ただ、古い園も多くて設備も古かったりするのはデメリット。
私立だとビルやマンションの中にあったりして、保育室や園庭が狭かったり、そもそも園庭がない園もあります。
でも、昔からある公立と比べて私立の方が新しくて施設や設備が綺麗だったりするのはメリットですね。
あと、区の予算に縛られる公立園と違い、私立園は予算の使い方が運営元の裁量ですので、お金の使い方が臨機応変です。必要なモノだと思えばすぐに買い揃えられるというメリットがあります。
保育士の人材・スキル・保育の質等
いい人材がそろっているかどうかは、保育の質の重要ファクターだと思います。保育園はかなり属人的になるので保育士としての人材って大事ですね。
公立園の正職員の保育士は公務員なので、公務員試験を受けて合格する必要があります。多分、前科持ちがほとんどいないであろうことは、安心できます。
禁固以上の刑だと欠格事由で公務員試験受けられませんし、執行猶予期間が満了するまで、刑期満了まで公務員になれないそうです。
年齢制限のある公務員試験ですので、前科があると時間的にもチャンスが減りますからね。簡単には入れないでしょう。
公立保育士はベテランが多いため、全体的に慣れていますし、スキルが高い人材が多いと思います。あと、ベテランで給料が高い先生もいて、そういう先生からは精神的なゆとりも感じられます。
ただ、その分、手抜きする先生も上の子の園にそこそこいたのは事実です。あと、管理的で融通が利かないなーって思うこともたまにありました。
とは言え、人数に少し余裕を持って配置されていることが多いですので、その点、事故などのリスクは少ないと感じました。
あと、公務員保育士だと定期的な異動もありますから、区内での公立園の質のばらつきが少なく、ハズレのリスクは少ないと感じました。
私立だと、園によってばらつきが大きいです。スキルの高い保育士が多い園とそうでない園の格差があります。
それに比較的若い人が多いです。新しい園が多いし、経営上、人件費を抑えるためだったり、離職率が高いことが原因でしょう。
去年いた先生が、ごっそりいなくなるなんてこともよくあります。今回、下の子入れた私立園も1年で2割くらいの先生が入れ替わったらしいです。(まだ少ない方ですね)
なので、下の子の園は比較的スキルや経験はイマイチかもしれません。
でも、その分、若いので体力もあり、モチベーション高く一生懸命やって下さっている感じがします。
保育士の親対応
対応してくれる保育士さんによっていろいろですが、公立の時は、「預かってやっている」というのを時々感じていました。ベテランも多く、公務員だし時々偉そうな人もいました。
私立だと親も子供も比較的お客様扱いしてもらえて、ちゃんと対応してもらえている感じがするのはメリットです。
毎日送迎して保育士と顔を合わせますので、ストレスは少ない方がいいですよね。
ただし、その反面、普段から子供より親の喜びそうな事に力を入れている感じが少ししましたね。
費用
うちの自治体の場合だと公立認可、私立認可の保育料は同じです。他もそうかな…。
でも、それ以外に別途かかるお金に結構違いがあります。私立園だと、園にもよるけど、例えば、英会話、リトミックなどの費用、制作物の費用、延長保育の料金、おやつ代などの支払いがあります。
トータルで見ると、公立より少しお金かかっています。
まあ、その分、公立でやってくれない教育をいろいろやってくれださいますし、手厚く対応してくださるので、当たり前だと思っています。
預けられる時間
預けられる時間は、ほぼほぼ私立の方が長いです。うちの私立園だと公立より最大で2時間以上長く預けられます。
なので、我が家の場合は上の子の学童に迎えに行ってから、保育園に向かっても余裕で間に合います。
あと、上の子が通った公立園はかなり時間に厳しかったんです。各家庭、それぞれ登園時間を登録しているのですが、ママ友が朝、園にお子さんを預けようとしたら、1分早かったらしく「1分待っててください」と言われていました。
確かに、子供の数に対して見てる大人の人数のルールがあるので、分からなくはないのですが、こういうところが、お役所仕事すぎると感じました。
そんなにギリギリな運用しているのでしょうか。
その点、少なくとも下の子預けてる私立園は、寛容で臨機応変に対応してくれます。急な残業の時もそうですね。
準備物・親の負担
準備物や親の負担も園によって異なりますし、私立園だとばらつきが大きい部分かなと思います。
私立に入れて、変わったのが、この3つ。
-
- 週末にお昼寝布団を持ち帰って洗わなければならない
- 1歳児の着替えの準備が1セット多い
- たまにあるイベント時の親の出番が多い
少し負担が増えました。
区立の時は、布団洗いを自前でやってくれてましたし、イベント時も親の出番がほとんどありませんでした。非常勤も含めて先生達が多かったため、イベントで親が手伝わなくても先生達だけで大丈夫だったのでしょう。
入園の難易度
入りやすさは園によっても違いますが、うちの自治体の場合は、公立より私立の方がボーダーラインがやや高いです。
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- 新しい園が多くて建物や設備が綺麗
- 英会話・リトミック・勉強などもしてくれる(園による)
- 預けられる時間が長い
などの理由で私立の方がやや人気があり、倍率も高いんだと思います。
あとPRの仕方も私立の方がうまいですね。
園の閉鎖リスク
公立園は、急に閉鎖するリスクがほとんどないのに比べて、私立園だと運営体が倒産して、いきなり閉園してしまうかもしれません。
めったにない事でしょうけど、急に預け先がなくなるリスクはあると常々思っています。
これが一番心配なところです。
最後に
こんな感じで公立と私立で違いがあると感じました。下の子は私立園にして良かったのですが、園によっても違いますし、メリデリあると思います。良いか悪いかというよりは、何を重視して選ぶかが大事なのかなーと思います。
因みに我が家は、こんな感じの事を重視して保育園選びました。
ご参考にしていただけたら嬉しいです。