高学歴だと優秀で仕事できる人や出世する人は多いですが、中には仕事できない人や出世できない人もいます。
いや、学校の名声に見合うだけ、仕事で活躍できていないと言った方がより正確かもしれません。
頭がいいはずなのにもったいない、この頭脳を活かしきれていないのは社会にとって損失、親が仕事ぶり見たら泣くよ、と時々思います。
でも、そうなるべくして、仕事ができないポジションにいるのだと思います。というのも、下記のような特徴があると思うからです。
目次
1.地頭は良くない
知能指数がそれほどでもない、つまり地頭がそんなに良くないけど、高学歴と言われるような有名大学を出てしまったタイプ。
優秀だ、高いポテンシャルを秘めているなどと期待されて配置されたのに、全く期待にこたえられないと、「なんかイマイチなんだよなー」とか「全然ダメ」とか、みんなの評価が下がっていきます。
そのうちできない人のレッテルを貼られてしまい、よほど頑張らないと評価を覆すのは難しくなってしまいます。
最近は大学全入時代になって、昔は大学に入らなかった層も入るようになりました。それに、ゆとり教育や少子化の影響もあり、昔程の質の高い人材を輩出できなくなった大学も多いと思います。
実際、同じ大学でも人生の先輩達のレベルと、若者世代のレベルは少し差があるように感じます。認めたくありませんが。
あまり地頭良くないなーというパターンは下記が多いかなと思います。
教育費つぎ込んで高学歴
今や学歴って課金ゲームみたいなところがあります。本人の努力もありますが、小さい頃から教育費などのリソースを勉強に振り分けると、知能がそれほどじゃなくても、難関大に合格することもあります。勉強って暗記の要素が強いですからね。
親の年収と子供の学力の関連性を示したデータもよくネットに転がっていますし、東大生の親の平均年収が高いことは、いろいろなところで言及されています。
頑張って上を目指す事は大切なことです。でも、持っているポテンシャル以上に高学歴になりすぎると、後々社会人になってから想像以上に苦労するように思います。
最近は、少子化もあって、1人っ子で大事にされて、教育費つぎ込まれた高学歴者がそれなりにいると感じます。
推薦で有名大に入学
私立大に多いですね。有名私大などは、予備校などの偏差値が高く、社会的な評価以上に上位にランキングされているような学部もあると感じます。(この辺は人によって感じ方はいろいろだと思います。)
これは推薦でたくさん入れるから、人数絞られた一般入試の偏差値は相当高くなってしまうというカラクリがあるためですね。
なので、その偏差値の数値そのものが大学全体(学部全体)のレベルを表すかというと、そうとも限りません。
学力がそんなに高くなくても、付属校からエスカレータ式に上がってきた子や指定校推薦の子とか相当数いるからです。
推薦入試を否定するわけじゃありませんが、社内では、推薦で偏差値の高い大学に入ったけど、仕事できない人をまあまあ見かけます。
なので、最近うちの人事も「高校はどこか?」を見るようになりました。
大学院はすごいけど・・・
大学4年で就職できなかった、まだ働きたくなくて大学院に進学した人とかは要注意ですね。
めちゃくちゃ勉強している成績上位者と、とりあえず進学したであろう成績下位者の開きが結構あるんじゃないかと思います。
あと、出身学部の大学はそんなにすごくなくても、大学院が名の通ったすごい大学ってパターンもあります。いわゆる学歴ロンダリングと言われるやつですね。
大学院に進学する人は理系に多いですが、そういう人材には、たまに裏切られちゃったりすることもあります。
もちろん、すごい人も多いのですが。
2.コミュニケーション能力に欠ける
高学歴なのはいいですが、勉強以外の能力が微妙で、仕事できない人も結構います。その代表がコミュニケーション能力でしょう。
仕事するには人間関係が大事です。
一人でできる仕事なら良くても、社内、社外でも誰かと仕事で関わる時にうまくいかないと困ってしまいます。
-
- そもそもコミュニケーションの経験値が少ない
- 挨拶すらまともにできない
- 人と接したくない
- 人が恐くてコミュニケーション取りたくない
- 引き出しが少ない
- 緊張してうまく話せない
- 視線を合わせられない
- 周囲の目を気にする
- 異性と会話するのが苦手
- 考えすぎ、裏を読みすぎて反応が遅すぎる
- 難しい言葉で話してしまう
- 相手に興味がない・拒絶する
- 協調性がない
- 笑顔になれない・目が笑ってない
3.完璧主義すぎる
完璧主義すぎると、仕事のスピードが遅くなってしまいます。ミスは少ないものの、処理できる仕事量も少なく成果も出せないのは困りものです。
どうでもいいところまで深く追及してしまうと、時間も多くかかり、コストばかり増えてしまいます。
その人だけで完結する事ならまだいいですが、他人まで巻き込まれると、悪影響は周囲に波及します。
100点目指しすぎ
高学歴という事は、テストで高得点を採ってきたはずです。確かに、受験戦争で勝つためには、しっかり時間をかけて勉強し、失点を少なくしなければなりません。
学生時代は100点に近づける努力が必要でした。
でも、仕事はそこまで求められないのも多いです。100点じゃなきゃいけない仕事もあるけど、70点でOKだったり、それ以下だったりします。
それ以上良くしても意味がないのに、自己満足で100点に近づけようとする人もいます。そんなの誰も求めてないのに…です。
高い点から更に点数アップするのには、かなり時間や労力がかかります。
1つの仕事を質の高いモノに仕上げるのは素晴らしいですが、70点を2回取って140点目指した方がいいですよね。売上も利益も伸びるし、その方が評価されると思います。
正解がないのに
正解を追い求めて、頭の中が堂々巡りになって、結論が出せない人とかもいます。
仕事には正解がなかったりします。最適解を求めなければならないのです。一番利益が上がる方法とか、なるべく多くの人がハッピーになる方法とか…。
全ての人が納得するのって、まずあり得ないので、時には妥協や譲歩もしなきゃ進められない事もありますね。
でも、そこで完璧を求めちゃうから進まなくなってしまいます。
4.モチベーションが低い
頭がよくても、モチベーションが低いと、仕事で力を発揮するのは難しいです。
-
- やる気がない
- 仕事の意義が分からない
- 受け身、指示待ち
- 特に目標がない
- 出世したくない
- 仕事への情熱がない
- 仕事がつまらない
- 仕事どうでもいい
- 仕事は手抜きしてサボった方がお得
こんな感じだと、成果を出すことはできませんし、一緒に働いていてもイヤな気分になります。
5.体が弱い
体力がなく、定時になると疲れてもうダメ…みたいな人も同じ部署にいました。体が弱くて体力ないと、やっぱり頼りないものです。
処理できる仕事量も多くはなく、残業もあまりできないから仕事頼めないですし、体調崩してよく休むので困った人でした。
日本企業は良くも悪くも休まず出社したり、残業することで評価されるところがあります。それに、多少残業もしないと成果を出せないと思います。
労働者、経営者もだけど、体が資本的なところがあるので、体を鍛えておくことも必要ですね。
6.精神的に弱い
精神的に弱すぎるのは、マイナスでしょう。
例えば、
-
- 少し怒られるとへこんで休む
- ミスしてショックを受けてなかなか立ち直らない
- 困難に立ち向かえない
- 粘り弱くて仕事を投げ出す
- 堂々と意見が言えない
- 自信がない
- モノ事をネガティブにとらえる
- 鬱になって長期間休職してしまう
これでは頭脳は優秀なのに力を発揮できません。心の病になってしまうと、復活まで長期戦になることが多いですし、退職したり、最悪は再起不能になりかねません。
7.努力しない
自分の能力が高いと思って努力を怠っているパターンも結構あると思います。当たり前ですが、学生時代に頑張って、偏差値の高い大学に入れたり、学生時代に優れた成績を収めたからと言って、それだけで会社でも通用するわけではありません。
大人になって、社会に出てからも学んでいく事がたくさんあるのです。
過去の栄光にしがみつかず、頑張るべきですよね。
8.プライドが高い
プライドが高すぎるのは問題。素直じゃないので、目上の人から叱られたり、アドバイスされても聞き入れようとしません。
「先輩だけど格下のヤツが何か吠えている」とか思っていたり、仕事で何の実績もないのにできると勘違いしてて、やたら偉そうなヤツもいます。
これでは、自分に足りないもの、欠点を直せないでしょう。
あと、プライド高いと、協調性がなかったり、自分の非を認めず他人のせいにしちゃったり、マウンティングしちゃったり、「こんなしょぼい仕事したくねー」と仕事を拒否したり、いろいろ問題ありますよね。
プライドも多少必要だったりしますが、高すぎるのは困りものですね。
9.過去に失敗した
能力がないわけじゃないのですが、過去に失敗して、仕事ができないポジションに甘んじている人もいます。失敗は成功の元なのですが、失敗が続くと自信喪失してしまいます。
よく言われているとおり、挫折した経験のない高学歴な人って、今まで人生がうまく行きすぎていて、つまずいてそこから立ち上がった経験が少ないのかもしれません。少しつまずいたくらいでダメになってしまう人も割といるように感じます。
自己肯定感が崩壊するみたいな・・・。
あと、社会は失敗した者には厳しいです。
失敗すると上司も、「どうせできないだろう」と、チャンスを与えず、確実にできそうな人へ仕事を割り振ります。
「失敗を恐れるな」「失敗は成功の元」とか言いますが、信用が大事ですから、社会は厳しいですよね~
10.リスクを恐れすぎ
昔の上司、確かに頭がいいのでしょう。みんなが気が付かないような細かいところによく気が付き、私などでは気が付かないリスクをたくさん思いつくのです。
しかし、慎重になりすぎて、必要以上にリスクを恐れるあまり、チャレンジしないのです。
「これは、こういうリスクがあるからできない、やめよう」と、何もしない方に持っていこうとします。
チームを率いる管理職なのに現状維持を望みます。世界は日々進歩しているのに、現状維持は後退も同じだと思うのだけど、何もチャレンジしません。
その部署全体がじり貧になり、自分の立場が危なくなってきているのに…。
「石橋を叩いて、叩きすぎて自分の足元崩れちゃうよー」ってよく陰で言われていました。
「異動したい。巻き込まれる前に、早く沈みゆく船から脱出せねば・・・」って、我々部下達は思っていました。
11.不得意な仕事内容
明らかに向いてない、不得意な仕事をさせられていて、業務成績がよろしくない場合もあります。
若い頃研究職でバリバリやっていたけど研究退いて総務にやってきたオジサンとか、なんか可哀そうでした。
明らかに向いてない事務作業とか不得意な雑用ばかりで、あの頭脳を活かせる部署が他になかったのかな・・・って感じです。
12.病気
病気は不可抗力で仕方なかったりしますが、やっぱり持病を持っていると大変。例えば、心臓が悪いとか鬱病とかだと、当たり前だけどムリできません。
大人の発達障害で、対人関係がうまくいかないとか、同じ失敗を繰り返すとかも結構キツイです。
過去に高学歴で隠れアスペ的な同僚もいましたが、
-
- 人を恐がる
- 緊張して話せない
- なぜかすぐ怒る
- 急な予定変更があるとパニック
- 大まかな指示をされると、意味がわからずフリーズ(Now Loadingのような)
- 仕事を理解できない、覚えられない
- だまされやすい
こんな感じなので、仕事になりませんでした。あとちょっと恐かったですね。
13.嫉妬される
上司や先輩に嫉妬され、せっかく優秀なのに抑え込まれたり、潰されてしまって、力を発揮することなく、芽が出ない人とかもいるでしょう。
嫉妬される要素はいろいろあります。
-
- 高学歴、能力が高い
- 美人・イケメンでモテる
- 先に昇進・昇給
- 配偶者の社会的地位が高い
- 親リッチ、資産家
- 夢を持っている
- スポーツ万能
嫉妬をうまく回避できればいいのですが、なかなか難しいです。
先輩ができなかったことを後輩がさらっとやってのけると、「オレができなかった事なんだからお前もやるな、自重しろ!」みたいに後輩イジメするやつもいます。
良い上司の元に配属されたら、腐らず伸びただろうに、もったいないですね。
14.嫌われてしまった
社内、社外いろいろな人に嫌われてしまうと仕事がしずらくなってしまいます。敵を増やしてしまうとどうしようもありません。
仕事で協力してもらえなくなるばかりか、邪魔されてしまったりして、スムーズに仕事を進めることができなくなります。
嫌われる要素はたくさんありますね。
-
- 気が合わない
- 容姿がブサイク
- 性格が悪い
- 他人のせいにする
- プライドが高い
- マウンティング・自慢が多い
- コミュニケーションに問題あり
- マジメすぎてつまらない
- 失礼なヤツ
- 派閥が違う
- なんとなく気に食わない
嫌われるような行動・言動は慎むべきですが、人間同士だからいろいろあります。上記の嫉妬もそうですが、イジメやパワハラの被害を受ける原因になりかねません。
15.勉強以外の経験が少ない
勉強ばかりやってきて勉強はできるけど、それ以外の経験に乏しいため、総合的な人間力がイマイチ。課外活動、アルバイト、ボランティア等をあまりしてこなかったため、幅広い知識や豊かな人間性が十分ではありません。
なので、社会一般常識の欠如、コミュニケーション能力が不十分、心身が強くない等となってしまうんだと思います。
最後に
周囲で高学歴なのに仕事できない人って、上記のどれかだったり、いくつか当てはまったりするかと思います。高学歴なのにもったいない、何らかの分野で力を発揮できればいいのに・・・。
でも、子育て中の身としては、勉強ばかりじゃなく総合的な力を育むよう子育てしたいなーと感じます。