小学生の娘は国語が結構得意です。日本で生きていくならば、国語(現代文)は欠かせませんし、義務教育で学ぶ科目の中で一番大事だと思います。
国語ができるといろいろと良い事がありますね。
娘が得意になったのは、たまたま本が好きになってくれて、読書をよくするようになったからだと思います。
しかし、まず国語ができるようになってほしかったので、親としてもいろいろと環境を整えたり、努力したのも事実です。
学年が進んでくると「本を読め」と言っても、難しくなると思います。大きくなってからでも可能だとは思いますが、なるべく幼少期から手を施した方がいいでしょう。
小さい頃から読書を習慣化できれば、小学校低学年での国語の基礎をちゃんと固めることができて、学年が進んでもそのまま伸ばしていくことが可能になると思います。
国語ができるようになるために、「こうするといい」と思った事について書いてみましたので、ご参考にしていただけたら嬉しいです。
因みに、記事内では国語と書いていますが、小学生以下での話なので、古文・漢文は含まず現代文を指していると思ってくださいませ。
目次
国語力があると有利
国語力があるといろいろと有利になりますね。例えば、以下のようなメリットがあると思います。
1.受験で有利
よく言われますが、国語力はすべての教科の学習に影響してきますね。
国語力がないと問題を正しく読み取れなかったりしますし、新しい事を学ぶときに正しく理解できなかったりします。
図にすると概ねこのようなイメージだと思います。
最近は、教科横断型の問題が出題される事もありますが、基本的には国語を除く4教科の基礎部分に国語があるイメージだと思います。
出題された問題の意味を正しく理解するために、国語力が必要ですし、英語を訳すにも国語力がないとです。
因みに、理科や社会の基礎部分には、国語の他に算数もあると思います。理科では計算などの算数の要素も必要になりますし、社会では図表から読み取る力も必要です。ただ、社会科の場合は算数の要素はほんの少しかもしれませんね。
受験において、算数(数学)が一番大事だと考える人もいますね。確かに大学受験で数学の配点が多い理系の学部を受験する場合などは、そうだったりもしますし、中学受験においても算数で差がつく、算数が合否を分けると言われたりします。
しかし、それでも、5教科、あるいは英語を除く4教科、やっぱり国語が大事だと個人的には思います。
イメージとして分かりやすいかなと5教科の図にしましたが、その他の教科にも影響してきますね。
受験だけでなく、他に様々な事を学ぶ上でも国語力は大事です。
2.コミュニケーション能力が高い
大人になって仕事する上でコミュニケーション能力は非常に重要ですね。コミュニケーション能力があれば、電話やメールなどで正確に情報伝達ができますし、プレゼンなどでも分かりやすく説明できたりもします。
この能力の根幹は、やっぱり国語力だと思います。
3.文書・資料の作成で活きる
社会人になると、文書を作成したり、資料を作成するような仕事が結構あったりするものですが、こういった場面においても活きてきますね。
4.生活に役立つ
-
- 料理の本を読んで理解する
- 家電の説明書を読む
- 役所へ書類を出す
- 小学校や保育園のプリントを素早く処理
例えばこれらのように、生活のいろいろな場面でも役に立ちますね。早く効率よく用事を済ます事もできるかもしれません。生活の質を高めるには国語力もあった方がいいと感じます。
5.AIにとって変わられない仕事
AIによって、人間の仕事はかなり奪われてしまうと言われていますね。単に仕事をAIが肩代わりしてくれて、人間が楽して生きられるのならいいのかもしれません。
でも、現状、人は仕事をする事でお金を稼いでいるわけで、仕事がなくなったら貧乏な人が増えてしまうと思います。
今のところAIが苦手としているのは読解力の部分だと聞きます。逆にいえば、読解力のある人材は重宝されるはずです。
AIで代替できない仕事ができる人材は、やっぱり必要とされるでしょう。
将来、AIが人間を超える読解力を身に付けたら、そうではなくなるかもしれませんが…。
国語力を伸ばすためになった事
国語力があると、上記に書いたようなメリットがあると感じますが、国語はセンスだからと諦めてしまったりもすると思います。というのも、国語って、点数が上がりにくい科目と言われていますよね。
少し勉強したからと言ってすぐに点数が上がるわけではありません。
国語が得意な人は、国語を勉強しなくても始めから得意だったりするように見えてしまいます。確かにセンスもあるとは思います。
しかし、国語が得意な人って、何かしら国語力が上がるであろう事をしているはずです。
我が家でも幼少期からいろいろと取り組んできましたので書いてみます。
1.幼少期に絵本の読み聞かせをする
幼少期の絵本の読み聞かせをたくさんするといいです。
-
- 多くの語彙を覚える
- 読んでもらうことが楽しくなる
- 感情が豊になる
- 想像力がつく
- 親子のコミュニケーションになる
これらのメリットがあります。絵本は国語力を上げるのに大事で、国語の基礎を学ぶ上での、とっかかりの部分になると思います。
本を読んでもらう事が楽しくなれば、どんどんお話を聞いて、語彙も増えていきます。
語彙をたくさん知っていれば、お話も上手になっていきますね。
読み聞かせによって、いずれは読書に興味を持ったり、好きになってくれるかもしれません。
2.会話をたくさんする
英語もですが、語学って会話をすることで伸びますね。英語が早く上達するためには、英語話せる人と会話することが近道ですが、国語も同じです。
子供にとって、一番身近で、国語ができる人は誰かというと両親です。父親より接する時間が長い母親との会話は特に大事になってきます。
親子の会話をたくさんしている子は国語の点数が高い子が多いと思います。
なので、お子さんとたくさんお話するといいです。
何か問いかけをする時は、「yes」「no」で答えられないような質問をしてあげるようにすると良いですね。お子さんが頭の中で文を作って話してくれると思います。
3.子供の話をさえぎらない
ある塾の先生がおっしゃるには、「国語ができないお子さんの親御さんは話しすぎる」らしいです。
お子さんにアウトプットさせるのも大事ですね。
子供が頭の中で話す言葉を考えている時に、親が先回りして話してしまうのはよくありません。
親が話しすぎると子供が話す機会を奪ってしまうのです。
ゲームで例えると、子供が倒すはずだったザコ敵を親が倒してしまい、子供の経験値稼ぎができず、レベルが上がらないみたいな感じですね。
なので、子供が話している時や話そうとしている時は、親はできるだけ待った方が良いでしょう。
4.ひらがな・カタカナ・漢字をしっかり
いわゆる識字です。
小学校に入り、国語の勉強は始めの頃、ひらがなを覚えるところから始まります。ひらがなを覚えたら、カタカナ、次に漢字と習っていきます。
必ずしも先取りは必要ない(先取りさせすぎると弊害もあるようです)と思いますが、可能な範囲で先取りしていた方が、有利だとは思います。
文字を習いながらいろいろな語句も学んでいきますが、文字をしっかり覚えて読み書きできるようにすることが大事です。
-
- 国語の学び始めにつまづかない
- 国語のテストでいい点が取れる(自身になる)
- 読める本の範囲が増える
- 看板などを見て理解したり考えることができる
小1の初めの頃はテストで文字を書せる問題も多いですが、最初につまづかないで学んでいく事ができると、先々も国語を学ぶ事が苦にならないでしょう。
文字が読めない事には本は読めません。
思えば、まだ自分で本を読めない幼児期の頃、始めは絵本を読み聞かせてもらうわけですが、だんだん文字を覚えて1人で読めるようになってきます。
読めるようになると、読書をするハードルが下がっていきます。語彙も増えますし、読める本も増えていきますね。
興味のある本があっても、ハードルが高い場合は「諦めて他の楽しい事をしよう」となったりしますので、その障害を取り除いてあげるように、文字をしっかり覚えるようにするといいでしょう。
学年が進んでくると「漢字」が大事になってきますね。テストで漢字も出てきますし、漢字の意味が分かって読めれば、ちゃんと理解できたりもします。
5.問題集やプリントをやる
国語の点数を上げたいと思ったら、やはり問題を解く事も必要ですね。問題演習せずにテストを受けて、いい点取れるかというと難しいと思います。
子供に合う問題集やプリントで勉強すれば、学力が上がっていくはずです。
6.読書させる
問題集やプリントもやった方がいいですが、国語を伸ばすにはやっぱり読書が大事です。学年相応の本をたくさん読めばそれだけ国語力が向上していくと思います。
国語が得意な人は、だいたい本が好きですし、家の中の蔵書量と学力に相関があることは良く言われていますね。
読書によって、読解力、文章力、想像力、思考力、読むスピードなどが向上しますし、新しい知識や考え方を学ぶ事ができます。
しかし、読書すれば国語力が上がるかというと、必ずしもそうではありません。流し読みでは読み飛ばしてしまったりしますので、ゆっくり読んでもいいので精読する事が大事だと思います。
7.音読させる
声に出して読むのは恥ずかしかったりしますが、音読するといいです。読み飛ばしを防ぐ効果がありますし、文章の内容や構造を考えて話すことで読解力も高まります。
読み方によって、子供の理解度も分かりますね。間違えて読んだところがあれば、親が正しい読み方を教えてあげることもできます。
読書させるためのテクニック
国語を伸ばすには読書と言われますし、実際そうだと思いますが、子供に本を読ませようとしても、なかなかうまくいかないものだと思います。
読書してもらうために良かったと思うことを挙げていきます。
1.名作じゃなくても興味のあるものでOK
親としては、ついつい名作文学や今話題の本を読ませたくなりますが、子供に興味の無い本を渡して読ませようとしても、なかなか積極的になれません。興味を持った本でいいと思います。
例えば、娘はアンパンマン、プリキュア、かいけつゾロリなどを、テレビやDVD見て好きになりました。それらの本を本屋で買ったり、図書館で借りたりすれば、結構読んでくれます。
おもしろいと思った本は、何度も読み返してくれたりしますね。
逆に興味のない本は読んでくれませんでした。
普段、本を読まないでゲームばかりでも、攻略本なら一生懸命に精読して、ゲームクリアを目指して考えたりするものでしょう。そういうのもアリだと思いますし、漫画でもとりあえずはOKだと思います。
男の子なら、恐竜や昆虫などの本だったら楽しく読んでくれるかもしれません。
あまり読んでくれなくても、まずは活字に触れさせる事かなと思います。
2.学年相応・学力にあった本を選ぶ
当たり前ですが、その学年にあった本や本人の学力にあった本を選んだ方がいいですね。
いくら興味のある本でも、難しすぎると読めません。
うちの娘の例で言いますと、銭天童の原作。
アニメで見て興味を持ち、本屋で手に取って”これ欲しい”というので、「ちょっと難しくてムリでしょ~」と思いつつ試しに買ってみたのですが、案の定、出てくる漢字や語句が難しすぎて読むのを諦めてしまいました。
小学校入学したての娘が読むにはかなりハードルが高かったです。そもそも対象が中学年なので3年生以上なんですよね。小1でも読めるお子さんなら、読むんでしょうけど。
逆に、幼児用の絵本では、簡単すぎますし、そもそも読みたがりません。学年相応の本がいいですね。
3.図鑑を本棚に置いておく
いろいろな図鑑がありますが、図鑑の中から興味があるものを見つけやすいです。
-
- 知的好奇心を刺激する
- 一目で分かりやすい
- 分からないことがあればすぐ調べられる
などなどいい事があったと思います。
我が子の場合は、図鑑を見ているうちに動物が好きになりました。
よく動物園に行くようになりましたが、好きな動物について、何を食べるのか、どういう場所に住んでいるのか、赤ちゃんはどんな感じか等々いろいろな事を疑問に思って考えたり調べたりします。
図鑑で調べたりすれば説明文を読みますし、普段の勉強の中でも図鑑にあったものが出てくれば、”これ知っている”となって、物事を吸収しやすくなります。
興味がある事が増えると、読みたい本のジャンルも増えますし、読書をする上でのハードルが下がりやすくもなると感じます。
4.図書館や本屋にいく
図書館や本屋に行けば、たくさん本が置いてありますので、連れて行って好きな本を見つけるといいと思います。
何を読んだらいいか分からない時などは、とりあえずは図書館で探した方がいいかもしれません。我が家ではそうしています。
本屋でいきなり買ってしまうと、途中で読むのをやめてしまったり、読まなかった場合、お金がムダになる感じがするからです。
5.親が本を読む
「子供に本読ませたかったら、親が率先して読みましょう」みたいに、どこかの塾の説明会で言われたような記憶があります。
読書習慣は親の影響もあるようで、親が本をよく読む場合、子供も本を読むようになったりするようです。
我が家では、たまたま旦那が本好きなので、夜によく本を読んでいます。
おそらくその影響が大きく、いつの間にか、娘も本を読むようになってくれました。
まずは親から率先して本を読み始め「一緒に読もうよ」と誘うといいかもしれません。
6.全部読まなくてもOKとする
せっかく買ったのだから、全部読んでほしいところですが、全部読まなくてもOKとしています。
全部読ませようとすると、ハードルが上がってしまいます。
読んでいるうちに興味のない方向へ話が進んで行ったりしますし、他の本を読みたくなったりもします。
分厚い本だったりすると読み終えるまで苦行になることもありますね。
7.誘惑を減らす
子供の興味が読書等に向くように誘惑を減らすのも効果的だと思います。
-
- ゲーム買わない
- テレビやyoutubeを見る時間を制限
- スマホやタブレッド買い与えない
これらは学力を低下させるものと認識しています。
確かに、少しくらいゲームやyoutubeもいいとは思います。本当に時間どおりにやめてくれるならば…。
しかし、そううまくコントロールできないモノだと思います。これらは一度始めると、大抵やりすぎたり見すぎたりで、どんどん時間をムダに消費してしまいます。
なので、なるべく排除する事にしました。
ゲームは最近だと「e-スポーツ」と耳障りのいい言葉で呼ばれて、将来性を語られたりしますが、やっぱりゲームなんですよね。
プロゲーマーやゲームも悪いわけじゃないですが、ちょっと考え物です。
前にyoutube見過ぎていた時期があり、頑張って対策して視聴時間を制限した事があります。努力の甲斐あって、最近はほとんど見なくなりました。
最後に
国語力を上げる方法について書いてみました。中でも読書は大事ですね。
卵が先がニワトリが先か…みたいですが、語彙力が上がれば、本を読むのが苦じゃなくなりますし、本を読むと語彙力も上がり、いろいろな知識も増えていきます。そうして、どんどん国語力が上がっていくのかなーと思います。
でも、どちらが先でも、このサイクルが大事だなと思いました。