算数オリンピックキッズBEEは難しい|トライアルで散ったけど得られたものがあったかも

小3の娘を2023年の算数オリンピックキッズBEE大会に参加させてみました。

過去問題集をやりましたが、かなり難しいですね。大人でも結構間違えるんじゃないかなって問題もあります。これを小1~小3が解くのですから、さすが知の祭典!!

娘も頑張ったものの、結果は惜しくも決勝大会には行けませんでした。トライアルで終わったのですが、それでも受けさせて良かったと思っています。

キッズBEEの結果や感想を書いてみます。

 

1.キッズBEEの対策

サピックスから帰ってきたある日、バッグの中にキッズBEEのチラシが入っていました。キッズBEEは小1~小3が対象です。

公式サイトはこれですね。https://www.sansu-olympic.gr.jp/

「お、そういえば、去年も一昨年も見たチラシだ。面白そう。難しいでしょうから、今まで受けなかったけど、今年は小3になったし、ある程度できるかな。」と思い、娘に受けるか聞いてみたところ、やってみたいという事だったので、受けさせることにしました。

しかし、キッズBEEの問題はこれまた特殊。算数ができるお子さんであっても、対策していないと、なかなか歯が立たないでしょう。

うちは対策として、過去問をやる事にしました。期間は約1ヶ月半、コツコツ勉強。

トライアルの過去問をテストと同じように60分取り組んでもらい、できなかった問題をじっくりと復習。それを何度か繰り返したのと、ファイナルの問題の中で興味を持った問題をピックアップして取り組みました。

でも、ファイナルのはかなり難しいです。

もし、トライアル通過できたら決勝までにやろうと思っていました。

 

2.キッズBEEの難易度は高い

トライアル&ファイナルの過去問をやったのと、本番のトライアルを受けてきて、確かに難しいと思いました。小1、小2でも解けるそうな簡単な問題も少しは混ざっていますが、難しい問題は、大人でも間違えそうだったりします。

トライアルを突破して、ファイナルに行くにはどのくらいの実力が必要なのかというと、小3のサピックスの算数偏差値60を余裕で超えるくらいの力量が欲しいかなと感じました。偏差値55くらいで平均かなという感覚です。

塾の問題とはまた違うので比較が難しいですが、概ねそのくらいかなと感じました。

というのも、娘の算数偏差値の平均が50後半なのです。だいたい55~63くらいのレンジを彷徨っているのです。

過去問でやったトライアル7回分のうち、平均点超えたのが6回、平均点割れ が1回。

しかし、ファイナル出場のラインをクリアできたのは、たったの2回です。しかも、2回とも点数的にはボーダーギリギリで、うち1回は、たまたま書いた答えが当たっていたというマグレです。

勉強して少し力を付けたとは言え、トライアル突破の確率は高く見積もっても3割くらい。

過去問はやらせてきたものの、正直ファイナル出場は難しそうな感じでした。

運よくファイナルに出られたとしても、7~8問中、おそらく1~3問くらいしか解けません。決勝はまた一段とレベルが高くなります。

中受塾の算数と出題のされ方が違いますが、テストの思考系の応用問題もそこそこ解ける実力がないとファイナルの問題にはとても歯が立たないと思いました。

 

3.小3でキッズBEEを受験

小3の娘にとっては最初で最後になりますね。キッズBEEを楽しんでくれたらいいなーと思ってたのですが、残念ながら楽しむ余裕はなかったようです。

 

①問題の概要

今回の問題は比較的簡単だったようです。平均点も56点と高めでした。

2023の問題 

    1. 記号を変えて正しい式にする
    2. 平面図形を重ねた時の形
    3. 平面図形(正方形)の数
    4. 回転する100円玉
    5. 思考系文章題
    6. 思考系文章題(カード)
    7. 立方体の数
    8. 思考系文章題

単純な計算問題はなく、考えて解く感じの問題です。

1年生や2年生でも0点になりにくいように、簡単な問題も少し含まれているようです。

過去問では序盤の問題が簡単で、後半に行くに連れ問題が難しくなる傾向がありましたが、2023年は、1、2、7、8が比較的簡単でした。

3~6をどれだけ解けるかの勝負になったと思います。

 

②テストの結果

点数は60台前半でした。惜しくもファイナルは逃しました。

ファイナル出場ボーダーは71点でしたので、頑張ってくれました。

 

③受けさせてみた感想など

楽しんで欲しかったのですが、本人は「難しくて時間も長いし、大変だった」そうです。ちょっと勉強の舵取りを見直さなければなりませんね。

比較的簡単な1、2、7、8を正解できて、50点取れましたので、他の大問4つのうち2つ正解できれば、決勝に行けるという感じでした。

しかし、2つ正解するのがかなり難しい。

娘は1つしか取れませんでした。

まあ、過去問での練習通りですね。

間違えはしたものの、算数が得意な子達に交じって、よく最後まで頑張って考えてくれました。最後の方は時間たくさんあるのに、考えても考えても分からない苦しい時間だったはずです。

特に3番と5番。余白びっしり、図を書いたり、数の組合せのパターン&計算をしてくれてたので、これだけでも大満足でした。

 

4.得られたもの

キッズBEEの受験を通して、得られたものがありました。参加費5250円、過去問題集3850円、送料550円の計9650円に、当日の交通費を加えて合計約1万円。

これよりも得られたものの方が大きかったと感じます。

 

①難しい問題への抵抗が減った

普段の勉強で、算数の難しい問題にもすんなり取り組んでくれるかと言うと、最近はやりたがらない感じでした。比較的基礎的な問題と、できそうな応用問題ばかりを解こうとします。

でも、キッズBEEの問題はかなり難しいので、解いているうちに、「あれ?サピの問題って実はそこまで難しくなくない?」「この問題集、超ムズイって思っていたけど、頑張ればできそう」って錯覚してくれたようで、難しい問題にも少し手を出してくれるようになりました。

マインドが良い方向へ変わってくれたと思います。

 

②過去問題集やる事で、今までやった事ない問題に挑戦できた

キッズBEEの過去問題集は、塾や学校でやったことない問題がたくさん載っています。

普段と違う切り口からの問題にたくさん取り組む事ができましたし、1つの問題に対しても、様々と試行錯誤しないと解けない問題もあります。

「この方法ではダメだから、別の方法で解こう」「この場合とこの場合は可能性あるけど、この場合はできない」など、考えて解く問題も多いです。

これらは思考力アップに欠かせないと思っています。

 

③試験中に難しい問題にじっくり向き合う経験

塾のテストだと、テストの時間が短いため、後半の難しい問題にじっくり取り組めるかというと、相当算数ができるお子さんじゃないと難しいと思います。

そのため、娘の場合、集中力が高まった時に難しい思考系問題にじっくり取り組んだという経験が、少なかったと思います。

今回のキッズBEEでは大問3~6になりますね。

難しい問題も思考を巡らせて解く、こういった経験も成長には欠かせないと感じます。

 

 

5.最後に

トライアルで散った娘ですが、良い経験になりました。テストを受けるまでの過程でいろいろと得られたものがあったと感じます。

娘は小3なので、最初で最後のキッズBEEになりましたが、小2から挑戦させてみても良かったかもしれません。

ジュニア算数オリンピックは、娘のやる気次第ですが、できれば小4から挑戦させたいと思いました。