女性も仕事して社会貢献した方がいいと思うのですが、ムリに女性管理職を増やす必要はないと思います。女性管理職を増やしていこうという社会の流れですが、男女関係なく公平で、適材適所に人材を配置してもらって、実力や適性のある人を管理職にすればいいはずです。
もちろん、女性が十分に活躍できる環境は大事だとは思いますが、それにこだわらなくてもいいような気がしています。
女性管理職が少ない理由と、正直言って管理職になりたくない、個人的には上司は男性がいいと思っている話について、書いてみたので、ご参考にどうぞ。
目次
女性管理職が少ない理由
はじめに、なぜ日本の女性管理職が少ないのか、人事の話や私の経験則などから総合的に述べてみます。
そもそも女性社員の比率が少ない
管理職になる年齢層の女性の比率、人数がそもそも少ないです。政府は女性管理職3割目指しているけど、そもそもうちの会社では、その年齢層での正社員総合職の女性比率が3割ないのだからムリがあります。
15年前とか20年前考えると、今よりも女性より男性の方が多く採用されたりします。古き良き歴史ある企業ほど、このような傾向にあるのではないでしょうか。
優秀な女性もいますが、やっぱり男性の方が戦力として期待できるから、同じ能力だったら、ぜったい男性を採りたいですよね。
その頃なんて、氷河期で厳しかった頃なんだから、尚の事。
私も経営者だったらそう思いますね。
男性社員なら、
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- 体力がある
- 多少怒られても平気なので教育しやすい
- 出産・育児で離脱する期間が少ない
- 女のコの日とかで休むこともない
- あまり環境の良くない海外へも行かせやすい
- 感情的にならず仕事に取り組める、嫌いでもそれなりに対応できる
- あまり「できません」と断らず、挑戦する
- 会社組織の縦社会に順応しやすい
といった傾向があると思います。
こんな感じで男性の方が働くのに向いてると思いますし、会社の将来を考えると、女性の比率が少ないのは当然ですよね。
それに、うちの会社で言うと、総合職で10年も経てば、女性社員の半分以上が辞めてしまうらしいです。
なので、管理職候補の女性社員がかなり限られてしまいます。
必要な知識や経験が不足している
女性の比率もですが、管理職にふさわしい実力を兼ね備えた人材が少ないです。
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- 出産育児でお休みする期間、仕事をセーブしなきゃいけない期間がある
- 劣悪な環境である海外(新興国など)での経験をさせずらい
- 負担の大きい、キツイ仕事はさせずらい
- 管理職になることを想定した社内教育をしてなかった
- 管理職になるための勉強をしていない
- 男性ほど競争心が強くない
すごく仕事できる女性もいるのですが、平均的に見るとどうしても同年代の男性陣と比べると見劣りしてしまいます。
管理職を希望しない・断られてしまうから
基本的に、それほど仕事に重点をおいてない女性社員も多く、管理職になりたいと思わないし、管理職を打診しても、断られてしまうことも多いです。
管理職になりたくない理由
もし、私が管理職を打診されたと仮定して考えてみましたが、やっぱり引き受けません。
まあ、打診されることは99%以上ないとは思ってるのですが、総合職で残ってる女性社員が少なくなってきましたので、残りわずかな可能性に対してちょっと警戒しています。
どうして、女性が管理職になりたくないのか、理由を整理してみました。
①責任を負うのはイヤ
まず、私もだけど女性は責任を負いたくない傾向があると思います。
その部署で何か問題が起こったり、部下が何かやらかした時、管理職は責任を負うことになってしまいます。
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- 部署内の誰かがハラスメントをした
- 不正行為、不適切な行為があった
- 情報漏洩があった
こんなことがあれば、管理能力を問われてしまうことになりますね。
その部署の売上や利益が落ちたり、新しいプロジェクトが失敗したら、上から責められますし、社内での評判もガタ落ちです。その責任を取らされて、リストラ候補になるかもしれません。
実質的に、自分が悪くなく防ぎようがないような事でも、管理職には責任があるものです。責任を問われるのって、つらいし、すごくプレッシャー。
なんか必要以上に責任を負わされる感じがしてイヤですね。
②業務量や残業が増えるのがイヤ
管理職になると、部署内のマネジメントをしなければいけません。
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- 部下への評価・教育・指導
- 部署内の事業の進捗管理
- 新規事業への挑戦
- 既存事業の改善・効率化
- 部下のできない分の仕事をフォロー
など、様々な仕事が増えて、業務量が増えてしまいます。
なので、必然的に残業や休日出勤も多くなります。
労働基準法上の労働時間、休憩、休日に関する規定が適用されなくなり、残業代つかなくなるので、残業なんてしたくないですよね。
③現状の報酬でまあまあ満足
正直に言えば、お金はもっと欲しいです。あればあっただけ嬉しい。でも、それは「今と同じ労力で」という話。
あんなに激務で責任もあって、大変そうな管理職になっても、年収は、たかだか1000万前後。大手でも管理職成り立てだとこのくらいでしょう。
一般社員より多くもらえるのは確かけど、少し増える程度です。
取られる税金も増えますし、生活が劇的に変わるわけじゃありません。
更に上の役員や部長にでもなれたら、もっと報酬が高くなりますが、強力なライバルも多く、そのイスは限られてて狭き門。目指しても、かなり難しい道のりだと思います。
管理職じゃないヒラの給料でも、それなりに生活できて、余ったお金で趣味とかも楽しめるので、その方がバランスがいいかなというふうに感じます。
個人的にはムリして上を目指す必要はないですね。それなら副業でもした方がいいのかもしれません。
④家庭の方が大事
女性は比較的仕事より家庭に重点を置く傾向にあると思います。
全く働かないとお金が手に入らないので、自分や子供達のために仕事しなくちゃいけないという事情はあります。
でも、激務になったり、転勤を伴ったりで、子育てや家事に影響するのは避けたいものです。
管理職になるより、子育て頑張ったり、暖かい家庭作りに力を入れた方が、個人的には女として幸せを感じられます。
⑤周りとうまくやっていきたい
女性は周囲との調和を重視する人が多いので、1人だけ上司になるのに躊躇してしまうんだと思います。
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- これまでどおりの付き合いができるだろうか?
- 仲間外れにされないか?
- 軋轢を生まないか?
とか考えてしまうと、前向きに考えにくくなります。
上に行けば行くほど、孤独になっていくと聞くし、もし、周りとうまくやれなくなるんだったら出世しなくてもいいと思ってしまいます。
⑥女性は出世欲が強くない
男性は支配欲や競争心が強かったりするけど、女性でそういう人は少数派だと思います。
やっぱりホルモンの関係も大きいのでしょう。
出世欲、やる気や競争心と関係するのは、「テストステロン」という男性ホルモン。
なので、多くの女性社員はそこまで競争したくないし、そんなに支配欲も強くないため、出世したいという思考にはなりにくいのかもしれません。
⑦今の仕事内容の方がいい
管理職になれば、会社の方針に関与できて、より大きな仕事に関わることが可能だし、部下育成とか仕組み作りとか進捗管理などのマネジメントが大事な任務。
個人的には、あまり興味がありませんね。
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- 新しい事を覚えるのが大変
- 慣れた仕事内容の方がやりやすい・成果を出しやすい
- 今の仕事内容がそんなに嫌いではない
- 上から仕事指示してもらえる受け身の方がなんだかんだ楽ちん
- 一人作業が好き、下っ端がやるような作業は得意
なので、できれば今のままの仕事内容を続けていきたいと感じます。その方が活躍できそうです。
⑧組合員じゃなくなる不安
管理職にならなければ、労働者として組合員のままでいられます。組合員なら不当な扱いやパワハラ等、何かがあった時に組合に相談できて、個人では難しい交渉でも組合を通じて会社側と交渉できます。組合に守られている感じがしますので、安心感があります。
管理職になると会社側の人間。非組合員になってしまうという不安があります。
⑨自信がない・向いてない
少なくとも私は、管理職として成功する自信がありませんし、適正もなさそうです。
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- 状況に合わせた臨機応変な対応、的確な判断ができそうにない
- リーダーシップが取れるか不安
- 部下育成がうまくできるか不安
- 明確に指示を出せるか
- 部署内のやったことない仕事はよく分からない
- 管理職になるような勉強してない、人材育成を受けてきてない
- 感情的になってしまう
- 論理より先に好き嫌いで判断してしまう
- 責任感が足りない
- 同僚と比べて負担の少ない仕事が多かった
- 組織に忠実ではない、イヤな事はイヤ、ダメだと思った事をつい言ってしまう
- 自分よりできる同僚が他にいる
- そもそも成功イメージがない(マジでその部署潰れちゃうかも)
なので、自分だと務まらないのではないかと思っています。
一言で言ってしまえば、私はプレイヤーとしてはそこそこやれるかもしれませんが、監督には向かないタイプなのだと思います。
多分、似たように思っている女性社員もいますよね。
⑩女性管理職が輝いて見えなかった
実際に女性管理職の部下になった事がありますが、輝いて見えませんでした。というか悪い例として私の思い出に残っています。
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- 感情的になる(泣く・嫉妬する・怒る)
- 女性社員に無駄に厳しい・公平じゃない
- 好き嫌いで判断(嫌いな人とは話さない・評価しない)
- リーダーシップを取れてない、できる男性部下の言いなりでお飾りみたい
- 指示が曖昧、論理的じゃない
- いつも多忙
- 仕事を部下に丸投げ
- 部下の育成・キャリアとかあまり考えてくれない
- 部下になめられている
- 独身のためか育児に理解がない
- 責任感が欠如、自分の保身に走る(部下のせい、他社のせいにする)
- あまり結果が出せてなかった(交渉事で譲歩しすぎ、余計な仕事を増やす)
- ミスった部下に対して、逃げ道を残さず追い立てる
- なんかボロボロに見える
良いロールモデルになるような輝いている女性管理職がいれば、憧れたかもですが、なかなかそういう先輩女性社員や管理職って少ないかもしれません。
能力、適性、経験がないのに、会社側が女性管理職増やしたいから、管理職にされた感じがしました。
なんでこんな人の下で働いているんだろう?
って思ったのは1度や2度ではありません。
ムリに女性管理職増やさなくてもいいですよね。他に適正ありそうな男性社員もいたし、正直、逆差別かもしれないと思いました。
管理職は男女問わず実力や適性のある人を
ここまで書いてきて、やっぱり女性って管理職に向かないのではないかと感じます。もちろん、女性でも実力や適正がある人もいるので、人にもよります。
でも、管理職や上司は男性の方がいいよねーと常々思います。
男性管理職や先輩を見ていると、
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- 感情的にならない
- 論理思考、仕組み作りが上手い
- 比較的公平で人に対して好き嫌いで判断しない
- 指示が明確・一貫性がある
- 体力があって、処理できる量が多い
- イヤな仕事でも断らず、やろうとする
- 責任感が強い
- 出世欲や競争心が強い
- 仕事優先でやってくれる
という感じで、やっぱり管理職向きなのは男性なんじゃないかと思うのです。
個人的には、男性上司の方がいいですし、その方が働きやすいと感じます。
むしろ、女性管理職の比率が低くて、何が問題なのか分かりません。女性だっていろいろなところで働き、活躍している人もたくさんいるのに。
女性で向いてる人や、なりたい人が少ないんだから仕方ないでしょ?って思います。
逆に
管理職になるべきであろう人なれない方が問題
でしょう。
女性でも能力や適性のある人はいて、そういう人は管理職になっても、みんな納得するものです。
男女問わず、適正、実力、本人の意思次第で管理職になってもらった方がいいですよね。
じゃないと、その会社とか部署が衰退してしまい、やがて日本の国力低下につながってしまうと感じます。
最後に
最後に趣旨がずれるけど普段思っている事を書いてみます。
女性管理職を増やせば、生産性が向上して日本の経済が浮上するみたいな論もありますが、経済なんて結局は、人口次第だったりします。
仕事の質も大事だけど、その前に他の強い国々と日本について、人、モノ(資源含む)、カネ、軍事力、国民性、立場など比較すると、いろいろと難しいんじゃない?
とすれば、仕事の生産性うんぬんより、日本人の頭数が大事。
日本の人口が減るから経済が弱くなる、逆に、人口増えれば強くなりますよね、きっと。
一応、トレーダーの端くれとして思ってるのは、日本が浮上するためには、女性管理職の比率なんてものより、
「どれだけ日本人女性が、出産・育児をしやすくするか」
にかかっているんじゃないかしらってことです。
やっぱ、これでしょう。その方が女性の幸福度も上がるんじゃないかなと思います。
今更遅いのかもしれませんが、日本は20年、30年以降の将来を見据えて、本気で人口政策やるべきだと思います。