子供の自己肯定感を高めると言ってもテングや自意識過剰にさせてはダメ

子育てしていると、子供の自尊感情(自分自身を価値ある者だと感じる感情)や自己肯定感を高めるために、褒めた方がいいとよく聞きます。

保育園、小学校、習い事などの先生からも、”ご家庭でも褒めてください”とたまに言われました。

確かに、褒めることは大事だと思います。

でも、何でもかんでも褒めていればいいのだろうか?というとやっぱり違うと思うんです。

私も褒め方失敗したなー、あの接し方はまずかったなーというのが時々あります。というのも、自信過剰でテングになったり、自意識過剰にさせてしまった感じがしたからです。

子供に対する褒め方、接し方について軌道修正が必要だと感じます。今後、褒め方を注意しないと…。

なぜそう思ったのか、体験を交えながら書いてみたのでご参考にしていただけたら嬉しいです。

 

いつしか自信過剰&自意識過剰な子になってしまった

同じ学年の中では、生まれが早い方である我が娘。月齢が進んでいるため、他の子より少し早くできるようになったりします。

保育園、習い事などいろいろなところで褒められる事が多いです。

お友達のママ達も、いろいろと褒めてくれます。

なので、褒めてもらえて自己肯定感が高くなっていると思っていました。というか思い込んでいただけかもしれません。

褒められる事は良い事だと思うんです。しかし、なんか自信過剰でテングになってしまったり、自意識過剰な子に育ってしまった感じがします。

救いだったのはプライドが高くなりすぎて、自分が悪くても責任転嫁して他人のせいにするような事が無かったことかと思います。

例えば、以下のようなエピソードがありました。

 

自信が砕かれた塾のテスト

例えば、中学受験塾大手の四谷大塚のリトルスクールオープンテスト。

このテストは入塾テストも兼ねています。これを初めて受けた時、うちの娘は合格できませんでした。

テストの前は「どんな問題でも、かかってきなさい。全部やっつけてやるわ」とか言ってたのに…。

この時、保育園のお友達も2人ほど同じ会場にいて、後で聞くとその2人は合格して四谷大塚に入ったらしいです。

後日、保育園でそれを知った娘が落ち込んで元気ない様子。「私は合格できなかったの?〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは合格したけど、私は…」と。

お試しで受けた塾のテストの結果ごときで、落ち込むようでは、自己肯定感高いとは言えないと思いました。不合格だったと言わなきゃよかったのかもしれません。

テスト直後は、「あの2人より私の方ができるもん」とかぬかして、自惚れていたのに、子供ながらに、自分の実力や現実を知って自信が過信だったことに気が付いたのかもしれませんね。

自信がある子は、一見、自己肯定感が高いように映ったりします。行動も積極的です。

でも、自信過剰でテングになっているだけですと、理想と現実とのギャップ、自己評価と周囲からの評価のギャップに後々苦しんだりするようになってしまうでしょう。

 

親に見られたくない運動会

秋頃にあった保育園の運動会の前日、娘が「運動会見に来ないで」と言いました。

理由を聞いてみると、

 

    • 去年は1番足が速かったのに、他に速い男の子が何人かいるので今年は1番になれない
    • 縄跳びで失敗するかもしれない

だから、パパとママに見られたくないらしかったのです。自意識過剰だと思いました。

頑張る事が大事なんだから失敗してもいいんだよと言って、見に行ったのですが、縄跳びの時はガチガチに緊張していました。失敗こそしませんでしたが、カチコチしすぎて笑った程です。

プレッシャーを乗り越える場にはなったでしょうけど、なんだかなーって感じでした。

 

 

褒め方や接し方で失敗したなーと思う事

自信過剰でテングになってしまったり、自意識過剰な子になってしまったのは、褒め方や接し方にあると思いました。褒められることは何でも褒めた方がいいと思っていた時期があり、なんでもかんでも褒めてしまいました。あと、子供が失敗した時の接し方でも失敗したと思っています。

親以外の大人からの影響もありますが、一番身近な大人である私が一番影響を与えているんですよね。かなり反省。

頭では良くないと分かっていたのですが、ついやってしまう3つパターンが下記です。

 

他人と比較してしまった

うちの子は、生まれが早い方なので、ある程度できるのは当然。

なのに、褒める要素を探して、褒めようとするとついつい他の子ができなくて娘ができる事を褒めてしまいました。

両親以外の大人、他のママからもそういう褒め方をされる時もあります。

例えば、「あの〇〇ちゃんより上手にできたね」とか「一番になってすごかったね」とか。

 

逆にできなかった時も、「他の子はもうできてるよ」「〇〇ちゃんみたいにできるように頑張ろう」などど言ってしまった事があります。

こういう声かけのせいで、娘の中でも他の子と比較してしまいましたし、他の子同じか、それよりできなければいけないと思ってしまったんだと感じました。他の子よりできる事が価値あることで、できなければ価値がないみたいに…。

人生において、全く比較されないって事はないでしょうけど、比較してばかりはよくないですね。

 

能力を褒め過ぎた

これも頭では良くないと分かっていたのですが、ついつい能力そのものを褒めてしまったことがあります。能力を全く褒めないのは難しいですし、少しは褒めてもいいと思っているのですが、褒め過ぎました。

頭がいいね、賢いね、力があるね、足が速いねなど…。

よく言われているように、次第に努力しなくなったり、難しい事にチャレンジしなくなったりします。これは、自分の能力が示せなくなるからですね。

よく高学歴なのにできないサラリーマンって「元から能力があることを示したい、努力してやっとできるようになるのはダサい」とか思ってたりしますが、こうなってしまってはダメだと思います。

幸い我が子は、まだこういう感じにはなってませんでしたので、早く軌道修正せねばと思いました。

 

失敗した時に否定・突き放してしまった

できた時はもちろん褒めますが、できなかった時には否定的な事を言ったりもしました。

勉強で間違えた時、ピアノで失敗しちゃった時とか、ちょっと突き放してしまうことがあったのです。

「そのくらい簡単にできなきゃ」「できなきゃダメじゃん」「もっとちゃんとやってよ」「早くしなよ」「おバカだね」など。

ライオンのように千尋の谷に突き放した方が…って思わなくもないですが、突き放しすぎたり、否定するのは良くありませんね。

 

 

接し方で気を付けるようにした

ここまで書いたように、我が子は自己肯定感が高いとは言えないですし、上記のような接し方は良くなかったと思っています。

自己肯定感の高い子は、ダメな部分も受け入れて、それも含めて自分が好きなのです。もっと自分自身に満足しているはずです。

子供と関わる大人で一番身近な母親の私が接し方や褒め方を気を付けなきゃいけませんね。

自尊感情、自己肯定感を高めていくために、軌道修正していこうと、以下気を付けようと思い、実践中です。

これまでやってこなかったわけじゃないですが、もっと割合を増やした方がいいなーと思いました。

 

成長した事を褒める・認める

他人との比較ではなく、過去の自分より成長した事を褒めてあげたり認めてあげた方がいいですね。

 

    • 難しかった漢字(書けなかった漢字)も書けるようになったね
    • プールで前より長く泳げるようになってすごいね
    • 計算、前より早くなったね、すばらしい
    • テストで前よりいい成績だったね、よく頑張った!
    • ピアノ、前より上手になったね
    • 縄跳び、記録更新したね、やったね

このような感じで褒めるように心がけるようにしました。

 

頑張りを褒める

能力そのものよりも、頑張った事を褒めてあげると、チェレンジする意欲が湧いてきます。

 

    • 算数の難しい問題を頑張って考えて解いてエライ
    • お片付けよく頑張ったね
    • ピアノ両手でひけるように頑張ってるね
    • お絵描き、細かいところまで頑張って書いたね。よく見ているね~

 

失敗した時にも存在を認める

何かに挑戦して失敗したという結果で判断しちゃっていたわけですが、何かやろうとした事そのものは、基本的に良い事です。(たまに良からぬことをしでかす時もありますが…)

失敗したりできなかった時に、否定するのではなく、存在を認める感じで接するといいでしょう。

 

子供に共感する・否定しない

これまで、子供が考えた事や感じた事に対して、「えー?そうかな?」「それ違うでしょ」とかついつい自分の感じた事を言って、あまり共感してあげられてない気がしました。

これ、小さな事だけど、子供の性格や思いを否定してしまっているかもしれません。なので、もっと共感してあげた方がいいなーと思いました。

感じ方や考えが違っても、「そういう見かたもあるね」とか、「なるほどね~」とか否定しない言い方はいろいろありますし、感じ方や考え方は人それぞれです。

子供の話をよく聞いて、あまり否定的な事を言わない方がいいでしょう。

 

親同士の会話で謙遜した後のフォロー

子供は、保護者同士の会話を意外と聞いています。

日本独特の謙遜することが美徳みたいな文化のため、子供が褒められたときにもつい謙遜してしまうことがあります。それどころか、「うちの子なんて、まだまだ。まだ〇〇もできなくて~」とか言っちゃったりします。

こういう会話を聞いて、キズついて自己肯定感を下げてしまっている場合もあるでしょう。

なので、その後のフォローをちゃんとしておいた方がいいですね。子供が聞いてなかったなら別にいいんですけどね。

「あの場では、人付き合いであんな事いったけど…本当はね、全然そう思ってなくてね・・・」と。

そもそも、子供らが聞いてる場では、謙遜しまくった事を言わない方がいいかもしれませんね。

 

 

最後に

自己肯定感の低さは学力や人間関係にマイナスの影響を及ぼしてしまったりします。まだ小さな子供ですし、失敗したと思っても軌道修正は可能だと思いますので、頑張っていきたいです。