めざせ最高レべル特訓算数!浜学園の公開学力テストを受けてみた

算数を制する者は中学受験を制すると、よく言われています。差が出るのが算数なので、結果として合否を分ける要因になる事が多いそうです。

うちの娘も、この調子のままだと、高学年になった頃に「算数もっとやんなきゃー。でも、今からで間に合うのー?」ってなりそうなことが、目に浮かびます。

なので、重要科目である算数を低学年(新2年)の段階から強化して、なるべくスムーズに中学受験を乗り切ろうと思ったのでした。(個人的には国語が最も大事だと思っているのですが)

そこで、算数だけの塾がないか、いろいろ探したところ、駿台浜学園の最高レベル特訓算数を見つけました。

塾2つはきついかなと思いましたが、3年生まで月2回の授業ですし、価格もリーズナブルなので、受講させたくなりました。

しかし、このコースの受講資格を得るためには、浜学園の公開学力テストを受けて、基準をクリアしなきゃなのです。

クリアできたらラッキーくらいの気持ちでテストを受けてみました。

でも、現実は厳しかったですね。普通に落ちました。

浜学園の公開学力テストがどんな感じだったのか、また、サピックスなどの関東大手塾のテストと比べて思った事などを書いてみました。

 

1.駿台浜学園の公開学力テスト

関西の中受において、すさまじい実績を誇る浜学園。

関東にある浜は駿台浜学園ですが、まだ教室数も少ないため、難関校への合格者数はそんなに多くないものの、塾生数に対する合格者数から割合を計算してみると、やっぱりかなりすごいですね。

テストは有料の公開学力テストと無料のオープンテストがあります。どちらも基準をクリアすればマスターコースに入塾することが可能ですが、算数の最高レベル特訓を受けるためには、公開学力テストで基準の順位をクリアしなければなりません。

で、テストを受けてみたところ、こんな感じの結果でした。

 

①公開学力テスト

このテスト月に1回実施されています。多くは第二日曜。

受験料は1回2200円かかる(友の会に入ると3ヶ月連続受験で5280円)ので、なるべく一発でパスして欲しかったのですが、そううまくいきませんでした。

うちの子は新小2の冬~小2の夏にかけて何回か受けましたが、最高レベル特訓算数には合格できませんでした。

平均すると、国語80点強、算数約80点、二科で160点強、偏差値56くらいでした。

毎回Sコースには合格できています。

しかし、最高レベル特訓算数に合格するためには、もう一段レベルアップしなきゃですね。

算数の対策としては、これらの市販の問題集が良いと思います。

 

      • トップレベル問題集
      • 最レべ問題集
      • スーパーエリート問題集

かなり難易度が高い問題集です。どれか1つやれば十分だと思います。

逆に言うと、国語も算数もこれらの問題集がスラスラ解けて、8割以上正解できるなら、学力的にはかなりの上位層でしょう。

学力的にはほとんど心配ないでしょうから、そういう優秀なお子さんの場合、低学年では、塾に通う必要がないかもしれません。

 

②オープンテスト

実は、無料のオープンテストも受けたことがありました。これは、まだ通塾していないお子さんが対象なので、公開学力テストよりは簡単です。

結果としては、算国とも80点以上で偏差値60弱という感じで、公開学力テストと同じくらいの点数でした。問題は簡単ですが、それでも多少ミスるものなので、仕方ないですね。

合格したのは下位クラスのHクラス。

オープンテストだと上位のSクラスには合格しにくいのかもしれません。まあ、無料ですし…。

 

2.最高レベル特訓算数を受講するための偏差値の目安

関西の浜学園の塾生も受ける公開学力テスト受けて、小2の場合、2科or算数で150位以内に入っていれば、最高レベル特訓算数を受講する資格を得ることができます。

基準はあくまで順位ですが、偏差値的にどのくらいなのかというと、娘の受けた新小2の春頃ですと、おおよそ偏差値57~59あたりにボーダーがある感じでした。

そのテストの回によって変わりますが、娘が受けてきたテストの偏差値、平均点、順位から計算してみると、このくらいでした。平均点は概ね60~70点くらいに設定してある感じです。

この時期ですと、受験者数がまだ少なく、1000人もいなかったため、このくらいの偏差値が目安のようです。

でも、同じ小2でも後半になるにつれて、厳しくなっていきます。後半になるに従って、受験者数が増えていきますが、基準となる順位は変わらないので、より高い偏差値を取らないと順位がキープできなくなるからです。

まあ受け入れ人数もありますからね~。

それにしても狭き門です。受講資格を得られるお子さんはかなりすごいですね。

 

3.関東の大手塾のテストとの比較

関東にある他の大手塾のテストと比べてみて感じた事を書いてみます。

 

①他のテストと比べた難易度

これまで、四谷大塚、早稲田アカデミー、サピックスなどでテストを受けさせてきました。

小2の春先の時点で、算国2科の難易度としては、出題傾向は違うものの、総合的には他の大手塾の難しいテストより少し簡単めだと思いました。

具体的には、サピックスの組分けテスト、四谷大塚のリトルスクールオープンテストや早稲アカのチャレンジテストなどと比べて、少し易しめな印象です。

どこらへんが易しめかというと、全体的に問題文の文章量が少なめなのと、国語で記述が出なかったり、算数の問題がストレートなところです。

なので、うちの子でも1科目25分の時間内で全問解き終える事ができたようです。

クラス分けや最レべ争いは、割と高得点での争いになるような感じですので、いかに失点しないかが勝負の分かれ目です。

あと、無料で受けられる浜のオープンテストの難易度は、問題見た感じ全統小と同じくらいでした。

 

②算数が難しく国語が易しい

浜の公開テストは、算数がやや難しくて国語が結構易しめだと感じました。

この理由は、関東と関西の出題傾向が違うため、その出題傾向に合わせてカリキュラムを作っていったからでしょう。

関西の難関校の過去問を見ますと、関東より算数が難しく、国語が易しいです。関西の国語は選択問題が多くて記述が少なく、国算理の3科目受験中心で社会がほとんど無いのですが、その変わり算数が難しい。

逆に関東の難関校は記述が多いです。

余談ですが、関東と関西の両方に対応するのは難しいので、今のところ関西にサピが少なく、関東に浜が少ないのかなーと感じました。

サピで国語を、浜で算数を勉強すれば鬼に金棒!

というのは短絡的すぎでしょうか…。

 

公開学力テストでは、低学年でもこのような傾向があり、国語が易しめです。なので、サピなどで国語が得意で上位にいる子だと、偏差値や順位が伸びにくく苦戦するのかなと思います。

娘が受けた数回は、国語の長文で言葉を抜き出す問題はありましたが、記述は出ませんでした。サピは長文の記述が2問くらい、早稲アカも1問くらい出ます。そのかわり、算数は深い理解が必要な問題で難しかったと思います。

うちの子も国語派なので、国語が簡単だと2科偏差値や順位が伸びにくく、基準の順位をクリアしにくいなーと感じました。

回によっては、2科でわずかに及ばずだったりもしましたが、そもそも、算数単独では受講資格を得られるレベルには達していません。ボーダーから少し乖離があります。

なので、たまたまクリアして受講できたとしてもついていけない可能性がありますし、すぐに受講資格を失うでしょう。

やっぱり、算数をもっとレベルアップしないとダメですね。

 

③浜の算数は割と素直な問題

浜の算数は難しいですが、テスト問題の傾向としては、あまりひねった問題は出題されず、素直な問題が多かったと思います。

サピのようにゲーム系や思考系の問題みたいなのはあまり出ず、割とストレートな問題ばかりな印象です。問題文も短めです。

なので、問題の意味が理解できずに解けないという事は少なく、純粋に算数の力量を見る事ができると思いました。

 

④関西の方がハイレベル?ガチ勢が多い?

たまにこういう感じの事をおっしゃる方がいらっしゃいますが、ちょっと違うかなと思います。これは中受率が違うからそう感じるのでしょう。

関西の中受率は約10%、関東は約20%です。

という事は、関東より関西の方がより上位層での勝負になります。なので、関西勢の多い浜のテストの方が偏差値が低めに出るはずです。

うちの子もサピ偏差値60前後あり、早稲アカや四谷大塚でもだいたい近いくらいの偏差値が出ますが、浜は一番低く出ました。

 

感覚的にも、浜の公開学力テストでは、結構難しい問題なのに思ったより平均が高いなーと感じました。それだけ関西の優秀なお子さんが受けているんだと思います。

 

⑤文字小さい・問題用紙が綴じられてない

テスト後、娘が「なんか文字が小さいんだもん。あと問題のプリントがバラバラなの。やりずらーい」とか言っていて、できなかった言い訳だと思っていたのですが、後で問題見ると確かにそれはあるかもって思いました。

他塾のテストと比べて、若干印刷が荒いのと文字が一回り小さいので、低学年のお子さんにとって見ずらいと思います。まあその分、問題用紙の枚数が少なく、めくる回数も少なくはなりますけどね。

四谷大塚や早稲アカは、無料のテストでも問題用紙が冊子になってたりして(しかも紙質も結構良い)神だと感じますが、娘は贅沢な環境に慣れすぎたようです。

関東の大手塾に通っていて、浜のテストを初めて受けられるお子さんにとっては、苦戦するポイントだと思います。

問題用紙と回答用紙も別々です。あと、問題用紙の余白が少ないので計算用紙も渡されます。

そんなこんなで、多少慣れも必要ですね。

 

4.最後に

そういえば、娘によると、駿台浜学園の公開学力テストの会場に、サピで見た事ある子達が何人かいたそうです。

少なくともそのうちの1人は、算数だけ受講してて、毎月公開学力テストを受けているんだとか…。

う~ん、ということは最レべ算数に合格して既に受講しているんですね。うらやましい。(というか、サピではうちの娘と同じコースなのに…キィィー!)

サピ生で浜の最レべ算数にも通っている子がいる事はよくネットとかで見たりしましたが、本当にいました。

うちも最高レベル特訓を受けて、算数をもっと強化したいのですが、受けられるようになるのは、いつになることやら…。

いや、オーバーワークになるから、受けるなと神様が言ってるのかもしれませんね。お金もかかりますし…。

それはともかく、しばらくはスーパーエリート問題集やトップレベル問題集などで算数を鍛えたいと思います。