損切りした方がいいと言われるけど、本当にそうなのでしょうか?
私は、基本的に損切りはしないようにしていますが、今のところトータルではプラスです。
大きく損失が膨らんで、維持率が危険水域に達した時、いくつかのポジションをやむなく損切りすることはありますが、まずは損切りよりも両建てを先にしています。
律儀に損切りしていた過去、損切り貧乏になってしまい、トータルで勝てませんでした。
試行錯誤の末、損切りをなるべく控えて、両建てするようになってから勝ち始めることができました。
FXで損切りしないですむなら、それに越したことはありません。毎回利確できれば、損することはないのですから。
人生いろいろやってみるものですね。
人にもよりますが、私の場合は損切りしないで両建てした方が利益が出せています。
目次
両建てしている理由
どうして両建てするのかというと、私の場合はその方が勝てるからなのですが、もう少し噛み砕いて書いてみます。
高確率で戻っているから
過去、損切りしたポジションを遡って追っていったら、なんと99%以上は戻っていたことが分かりました。
利確までに1年以上かかるポジもありますが、ずっと持っていれば、実はほぼ全てのポジが助かっていた(スワップポイントは別にして)のです。律儀に損切りしたのですが、損せずにすんだ場合が圧倒的に多かったのです。
なかなか衝撃的な結果。
この結果見て、「なるべく損切りするのやめよう。保有ポジの逆行きそうなときは両建てで守っていれば、そのうち戻るからその方がいい。」と思いました。
私が過去損切りしたドル円のポジションのうち、戻ってないのは、数年前の123円台のLポジと、コロナショック後の102円代と103円代のSポジの合計3つだけです。(2020年7月5日時点で)
計算上は、もし損切りしていなかったら、今よりずっと儲かっていたことになります。
損切りして胃が痛くなったりしたのに、バカみたいです。
でも、もしかしたら維持率的にアウトの時もあったのかもしれません。そしたらロスカットですね。
過去がそうだからと言って、将来もそうとは限りませんが、もしかしたら、近い将来、102円も123円も到達しちゃうかもしれません。
102円代と103円代のSは、ずっと持っているつもりでしたが、口座維持率が危険水域に達したので、切ってしまいました。
マイナスのスワップポイントもきつかったですし、Sポジを増やしすぎましたね。
やっぱり大事なのは、資金管理ってことになるのかなと思います。
勝率が上がる
損切りする頻度が減り、利確まで待つ頻度が増えたので、勝率が上がりました。その代わり、上でも下でも捕まって、含み損が増えてしまう時もありますが、勝ちを重ねていくことで、全体的には含み損より儲けの方が増えました。
それに勝率が上がったことが精神衛生上、プラスに働いています。
やっぱり負けが多いと人間心が弱ってきます。もちろん、最終的にトータルで勝つのが大事ですが、勝率も大事だと思いました。
1つ1つのトレードの利益は小さく、あまり大儲けはしていませんが、私には両建てが合っていると思いました。
大変動の影響を緩和
両建てしていれば、為替が大変動したときにLもSもポジションがあるため、全体的な損益への影響は比較的軽微でおさまったりします。
片方しか保有ポジションがないと、逆に動いたときにダメージが大きくなります。
コロナショックやアメリカ大統領選前後で為替が大きく変動しても、なんとか生き延びられたのは両建てのおかげかもしれません。
大変動中でも安定性があるのはメリットだと思います。
損切りが下手だから
私は損切りするのが下手だと思います。うまく損切りできれば、含み損を抱えることもありませんし、投入できる新規玉の量も多くできます。
でも、私の場合、損切りする手法をとると、損切り貧乏になってしまうのです。なので、時間がかかっても両建てでしのいで、気長に利確するやり方を選びました。
この方法だと、いくつかのポジションを我慢して保有し続けることになるため、資金が拘束されることになります。
そのため、チャンスで投入できる資金が比較的少なくなってしまい、機会損失になっている感は否めません。しかし、私の場合は両建ての方が確実性があるみたいです。
両建てする場面
主に両建てをする場面は、こんなときです。
含み損があるときの防御
含み損があって、持っているポジションと逆方向に動きそうなとき、両建てで守ったりします。
同数両建てすれば、実質的に損失をそこで固めてしまうことになるのですが、まだ確定したわけじゃありません。
またトレンドが転換するようなときに、片側を利確して戻るのを待ったりします。うまくいけば、損失を出すことなく、SもLも利確できたりします。
指標や中央銀行の発表などイベント時
経済指標の公表、中央銀行の金利発表、要人の発言、選挙など、時間が決まっているイベントの直前、とりあえず両建てしてポジションを守るのに使えます。
上か下か分からない局面で、ポジションの逆に動いても、大損しないようにするということですね。
指標で大きく動いても、時間が経てばだいたい元のレートに戻ってくることが多いですし、中央銀行の政策も特に変更なければ、結構高い確率で戻ってくるものです。
必ず戻るとは限りませんが、過去チャート追っていくと、結構戻っています。
利益が出た方を利確し、戻ってきたらもう片方を決済すれば、動いた分取れたりします。
または、動き始めたら、その逆のポジションはすぐに損切りして利を伸ばす方法もあるようですね。(スプレッドも広がるし、タイミングが難しくて私にはできませんが。)
保有ポジションの逆ポジで細かく利確
例えば、長期足のチャートで判断してドル高円安にトレンドが発生してて、ドル円Lを保有しているとします。
ずーっと一方向に動いていくということはまずなくて、一時的に円高ドル安に振れることがあります。そういう時に、ドル円Sして細かく利確を重ねると、最終的には、より儲けることができたりします。時にはスキャったりしてますね。
つまり、玉を多く持っているポジションの逆のポジを入れて、小まめに利確していくスタイルです。
そうやって利益を重ねて行けば、例え含み損があった時でも、最終的にプラ転することも期待できます。守りながら攻めていくみたいな感じです。
結構がまんが必要だったりします。
でも、粘って粘って勝つみたいなのも好きです。やっぱり私は〇ムなのかも。
両建ての問題点
両建てはメリットばかりではありません。やっぱりデメリットもいろいろあります。
日々のスワップポイントではマイナス
SもLも同数入れて両建てしていると、スワップポイントは日々マイナスになってしまいます。
ずっと両建てしておくと日々損していくのです。
プラマイ相殺されてるから微々たるものですが、マイナスの方が多く取られるようになっています。
上でも下でも捕まって身動きとれない事態になりがち
上がると思ってLしまくったものの、下がってきて含み損をかかえ、今度はもっと下がりそうだとSを投入しまくることがあります。逆にSから入って、含み損を抱えてLも捕まるパターンもありますね。
上も下も捕まり、利確まで到達しない、じらされモード。含み損が固定されたまま、維持率も危険水域に達してしまうと、新しいポジションも入れられません。
機会損失ですし、スワップで損していきますし、精神衛生上もよくありません。
こういう時の対処方法はいくつかあります。
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- いくつかのポジションを損切りして軽くする
- 全決済して仕切り直す
- どちらか利確されるまでひたすら待つ
- 利確できたらプラマイ0になるように、その利益分だけ反対側のポジを切っていく
- 追加資金を投入して維持率を上げる
でも、身動きとれない状態になると結構厳しいですね。
ケースによって、どう対処するか個人的にはとても悩ましいところです。
だいたいは損切りしてポジションを軽くするか、どちらか利確されるまで待つのが多いのですが、一旦全部決済して仕切り直すこともあります。そうじゃないと、機会損失になりますから。
スプレッド2倍
1回のトレードのコストとしては小さいものの、トレード回数が増えると何気に大きいですよね。
同時に両建てすると、スプレッドは2倍になってしまいます。ポジった時点で、2倍のスプレッドがかかっているから、それ以上に勝たなきゃ利益は出ないのです。
スプレッドが開いたときに危険
維持率がギリギリな場合、為替が大変動中スプレッドも広がり、それでロスカットになる可能性もあり得ます。
開いたスプレッドの2倍以上に耐えられるようにしておかなければいけないわけですね。
今後もたまに起きると思われる何とかショックの時とか、気を付けないと…。
両建てを外すとき難しい
両建てを外して外すときって勇気がいりますし、判断が難しいときもあります。
片方に大きく動いて利益が出たときに、利確したくなりますが、さらにその方向に動いてロスカットになる恐怖もあります。
最後に
損切りの前にまず両建てする手法を選択していますが、両建てにもいろいろ問題点はあります。損切りをうまくできれば、それに越したことはないかもしれません。含み損を抱えずに済みますし、チャンスで多くのポジションを投入できます。
でも、私は両建てしないとたぶん勝てません。経験上、メンタル的にも負けちゃうし、損切り貧乏になってしまうからです。両建て覚えてから勝てるようになりました。
損切りしないで両建てという方法もあるよという話でした。投資は自己責任でお願いします。