共働きなのに、夫はどうして家事育児をしないのか…。
ほとんどのご家庭で、妻の家事育児の負担が大きいですよね。我が家も私の負担が8割で旦那が2割くらいで、あまりやってくれません。
世のパパ達が家事育児しない理由と、我が家で実施した対処法について書いてみました。これらの対処法をしたところ、前より少しは改善できたかなーと思います。
旦那が家事育児しない理由
奥さんが専業主婦だったら分からなくもありませんが、共働きにも関わらず、なぜ家事育児を手伝ってくれないのか、まず、男性が家事育児をしない理由と思しきものを挙げてみます。
1.家事育児は女性の仕事だと思っているから
子供の頃から、家事や子供達の世話を母親や祖母がやってたのを見て育ってきたため、家事育児は女性の仕事だと思っていたりします。
共働きが主流なので、旦那として手伝わなきゃと考えてくれる男性も増えてきましたが、”手伝う”ってことは、まだまだ女性がメインの仕事だという意識が強いんだと思います。
今のお爺ちゃんお婆ちゃん達って、
「オヤジってのは、仕事してなんぼだ。女房や子供を食べさせていくために、仕事人間じゃなきゃダメなんだ」
「ママになるとね、家族のために一生懸命、家の事やらないとダメなのよ。あなたもいいお嫁さんになれるように、料理、洗濯、お掃除、できるようにならなきゃね。」
とか言って、子供たちを育ててきた世代だと思います。
その子供たちってのが、今の私達、子育て世代。
私も、「旦那が家事育児やってくれない」と悩みつつも、家事育児は自分主導でやるべき仕事だと思っています。
このように教育されてきたのですから、男は仕事、女は家事育児という意識が根強く残っているものだと感じます。
2.稼いでない方がやるべきだと思っているから
稼いでない方が全部やれとは言わないまでも、稼いでない方が家事育児を多くやるのは当然なんじゃないの?って思っている男性は多いと思います。
共働きで妻も働いているわけだから、夫も家事をしなきゃねーと言いつつ、
「稼いでいるのは、それだけ仕事して稼げるように頑張っているからで、それで今の生活が成り立っている」
「オレより収入面での貢献度が低い分、家事やってね。平等で合理的でしょ?」
という感覚だったりします。
確かに収入という数値で家事育児の負担を按分する方法は、一理あるのかもしれません。
うちの旦那はこのタイプ。
でも、仕事って人それぞれ違います。労働の単価とその労力、疲労感や負担感も人それぞれです。男女による違いもあるのですから、不公平感がないように調整したいなーと個人的には結構不満ですね。
なかなか旦那は理解してくれませんが。
3.仕事している時間が長いから
幼稚園、保育園、小学校低学年のお子さんを持つパパ達って30代~40代前半が多いと思います。
このくらいの年代って、
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- たくさんの仕事を任される
- 管理職になりたてor管理職一歩手前
- 責任ある仕事が増える
- 部下や後輩の指導もしなきゃ
だったりするので、大抵は忙しく、仕事している時間が長いものです。
朝早く会社に出かけて、帰りが遅いビジネスマンが多いでしょう。
それに、家に帰ってきても、仕事で成果出したいから、仕事の事ばかり考えていたりします。仕事のための勉強もしなくちゃいけなかったりもします。
なので、家事をする物理的な時間が少ないんだと思います。
4.家事育児のやり方が分からない・スキルが低い
やり方が分からない、スキルが低くて、うまくできる自信がないといったことが原因で、家事育児をやらない旦那さんも多いのかなと思います。
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- 料理が下手なので妻に任せよう
- 離乳食の作り方、準備の仕方が分からない
- 小さな子供のお世話の仕方が分からない
- どんな遊びをしたらいいのか分からない
- 保育園の準備が分からない
- 洗濯物をどこにどうしまったらいいのか分からない
頑張って手伝ったけど、奥さんに怒られて、「せっかくやろうとしたのに!!もう二度とやらん」となってしまったりするものです。
うちの旦那もこれですね。
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- 料理したら、道具の片づけが大変だと怒られた
- 洗濯物のたたみ方が違うと怒られた
- 洗濯機のフィルターの掃除の仕方が悪いと怒られた
- 買い物で余計なモノを買って怒られた
過去、こんな感じだったから、やる気もなくなるの分かります。
家事のやり方って人によって違いますが、旦那さんからすれば妻と同じやり方をしないと、怒られてしまったりするのですから。
一人暮らしした事がない男性だと尚更ですね。
家事のほんの一部分はできても、全体の流れがつかめてないことが往々にしてあるので、妻としては、「そういうやり方されると困るんだよね~」ってイライラすることが結構あるものです。
5.ママ友や先生等の女性と会うのがイヤだから
お友達のパパがこれです。
最初は保育園の送迎を積極的にやっていたお友達のパパが、ある時を境に、ほとんど見なくなりました。
保育士やママ友に会うのがイヤになって、「保育園も習い事も、もう送迎なんてしない」となったらしいです。
保育園や習い事の送迎は、もちろん女性と会うことが多いです。保育士、ママ友、習い事の先生などの女性の態度が冷たかったり、そっけなかったりで、それが気に入らないというパパ達も結構いるのかもしれません。
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- パパ達には好き避けや嫌い避け、そっけない対応の保育士達
- ママにはたくさん話すけど、パパにはあまり話しかけない習い事の先生
- 相手がパパだと、子供同士を遊ばせない、警戒して話かけないママ達
- 挨拶しても無視される
基本的に女性は男性を警戒するものですからね~、でも、気持ちも理解できなくはないかなと思います。パパ達が保育園の送迎しないのは、女性側にも原因があるのかもしれませんね。
都内だとこの傾向は顕著だと思います。
育児関係は女性が多いので、確かにパパ達からすると居心地悪いでしょうね。
中には、女嫌いで、保育園も習い事も絶対に送迎しない、発表会や運動会とかのイベントにも絶対に来ないパパもいます。
女嫌いの男性、パパ達は最近増えているような気がしますね。
ママが行った方が子供にとっても良いだろうと思っているのは、うちの旦那。
旦那が保育園の送迎行くと、
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- 先生から今日の子供の様子について、あまり詳しく話してもらえない
- 旦那はせっかちで、さっさと帰りたい派なので、帰り途中でお友達と遊んだりしない
- 情報交換は、ママの方がしやすい
なので、送迎は任せると言われます。
確かに、女性の立場からしてみれば、園で会う保護者が全員ママだったら、気を遣わないので楽だし安心ですね。
でも、パパ達ももっと家事育児やるべきだと思いますし、そういう世の中の流れだから、パパ達も参加しやすい雰囲気づくりも必要なのかもしれません。
パパはパパ達でグループ作るとか…。でも、男性って群れませんからね~、そこがパパ達のいいところでもあるのですが。
6.そもそもやってと言われてないから
これは意外と盲点でした。
うちの旦那に、なんで家事育児しないのか聞いてみたら、「そんなに大変だったの?じゃあ、これやってって言いなよ」と言われてしまいました。
私は、空気読んでやってほしかったんですが、旦那は言われなければやらない人。
旦那的には、妻が家事育児を普通にこなせているので
依頼されてないから、オレはやらなくていい
という感覚だったようです。
男性ってこういうタイプ多いのかもしれません。言わないと基本やらないと思います。
でも、急にこれやってと言うと、困惑して、迷惑そうな顔をしたり、逆ギレしたりします。
旦那が家事育児をやらない時の対処法
旦那が家事育児をやらない時の対処法について書いてみる。旦那を動かすために、いろいろやってみたら、前より少しマシになったかなーと思います。
因みに強硬な手段もあります(家事しなきゃ会社辞めるぞor離婚するぞとか)が、ここでは、夫婦の仲が悪くならないような対処法をあげてみました。
1.旦那に現状を話して相談する
まずは話し合ってみましょう。現状の家事育児にかかる時間や大変さを話して、家事育児を旦那に分担できないか、相談しましょう。
旦那さんが家事育児は女性の仕事と思っていたとしても、真剣に話せば、多少はやってくれるようになるのかなと思います。共働きならば、尚更ですね。
そもそも、うちの旦那は家事育児で必要な作業がどれくらいあるのか、それらにかかる時間や労力はどれくらいなのか、全体のボリュームを把握していませんでした。
あと、家事育児にかかる作業の、全体の流れもあまり理解していませんでした。
これじゃ、話にならないと思いましたので、現状を話して理解してもらうことから始めました。
私に何かあって家事育児できなくなったら困りますから、情報共有は大事ですね。
情報共有とか言うと仕事みたいでイヤですけどね…。
2.やってもらう事を依頼する
やってくれと依頼されないから、これまでやらなかったというパターンもあるので、やってもらいたい事を明確にして依頼すると、やってもらいやすいです。
ただし、やってもらう事を前もって言うことも大事。
というのも、
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- 男性は「今すぐこれをやって!」と急に言われることに弱い
- すぐにやってほしいのに動いてくれないと妻のイライラの原因になる
- それに、旦那にも予定ややらなきゃいけない事があったりする
なので、急ぎではない事を前もって依頼した方がいいです。
やってくれるのを気長に待つべし。
3.作業を1つずつ教える
家事、育児の作業のやり方が分からないので、妻任せにされたりします。
なので、作業を1つずつ懇切丁寧に教えていくといいです。懇切丁寧に教えるのってめんどくさいですが、根気よく教えていくと、旦那のできる事が増えてスキルアップしていきました。
一度できるようになってもらえば、その後は苦労しなくてすむし、旦那も簡単にできるようになった事は、結構やってくれるようになりました。
4.なぜこのやり方なのか・クオリティの基準も伝える
家事育児って、1つ1つの作業に細々したノウハウがあって、めんどくさいです。
やり方を懇切丁寧に教えても、こんなやり方したくないからと、旦那も自己流で適当にやってしまおうとすることがあります。でも、それじゃ低クオリティすぎて困ってしまうこともあります。
なので、どうしてこのようにやるのか、理由とか意味も伝えた方がいいです。そこが伝われば、結構納得してくれるものです。
しかし、作業を教えた上で、クオリティを満せて旦那流にやりやすい方法があるならそれでも可として、自由度を持たせるようにしました。
絶対、この方法じゃなきゃダメってすると、やらされ感が強くなりますし、それ以上の成長が見込めなくなるからです。創意工夫できるなら、是非してもらいましょう。
5.効率化や省力化していく
作業を見直して、効率化や省力化できる部分はやっていくと楽になります。
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- 高性能な家電にしてみる
- もっと簡単な方法があればそうしてみる
- 家具の配置、収納場所などを変えて、家事の作業工程を短縮
- 実はやる必要のないことだったら、やめてみる
自分も楽になるし、作業の負担が少なくなれば、旦那さんも手伝いやすくなると思います。
でも、仕事のように徹底的に効率よくやろうとする必要はないと思います。
効率化や省力化には限界あるし、抜本的に変えると結構大変だと思うので、気づいたところをやれる範囲でやっていくのがいいかなーと思います。
6.得意な事をやらせる・不得意なことはムリにやらせない
比較的得意な事をやってもらうといいです。得意なことならば、そんなに負担も少ないですし、むしろ、「よーし、オレの出番か」とやってくれたりします。
うちのパパで言えば、掃除と洗濯がそれなりに得意みたいですので、よくやってくれます。
逆に旦那さんが、不得意だったり不向きなことは、自分の役割と割り切った方がいいかもしれません。
例えば、あまり女性と関わりたくない旦那さんに、保育園への送迎とかお願いしても、嫌がられてしまうし、ストレスを与えてしまいます。
7.できなかったらやんわり指摘・褒めて感謝する
家事の質が酷かったり、やり方がダメだったとしても、文句言ったり、ダメ出しすると旦那さんもやる気なくしてしまいます。
やっぱり、同じ内容でも言い方というのは大事ですので、ありがとうと感謝しつつ、「こうやってもらえると完璧」とかやんわりと指摘するのがいいかもしれません。
で、できたら「さすがパパ」、「すごくいい」とか褒めて手のひらで転がしてあげましょう。
8.子供を使って旦那を動かす
子供を使って旦那を動かすのも効果的。「子供を遊びに連れて行って」と妻から言うと、イヤイヤ出かける感じだったり、断られたりします。
けど、子供から「パパと公園に行って遊びたい。連れて行ってー」「パパとがいいの」とか言われると、断れず連れて行ってくれたりします。娘だと特に。
あと、「パパが作ったカレーが食べたい」とか子供が言うと料理してくれることもあります。
このように子供から言わせるようにしてみると、うちの旦那は結構動くのです。
嫁のためには動かない(大人なんだから自分でやれ!みたいな)ですけど、子供のためだと思えば動くって感じですね。
9.親を頼る
夫婦して仕事が忙しくて、子育てや家事が大変なら、たまには親を頼るのも手段の1つです。ストレスや疲労がたまったら、うまくガス抜きしましょう。
うちの場合、
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- 実家の両親に来てもらい、子守りと家事を手伝ってもらう
- 旦那に父子帰省してもらい、義実家を頼る
そういえば、父子帰省は結構よかったです。
10.家事代行・ベビーシッターに外注する
義両親を頼れない場合、家事代行やベビーシッターに依頼するのも手段の1つです。
ただ、利用するベビーシッターのサービスによっては、リフレッシュのためには使えないなどの制限があったりもしますので、利用するための条件として、仕事とか何かの理由も必要だったりしますね。
もちろん、そういった条件がないところもあります。
費用が結構高いので、あまり多用できませんが、区から補助が出たりするベビーシッターもありますので、活用してみるといいかもしれませんね。
でも、その費用は私持ちなのですが、旦那持ちにしたいものです。
最後に
旦那さんが家事や育児を今よりやってくれたらいいのですが、何もしなければ今のまま変わりません。
我が家の場合、あの手この手で、前より少しは手伝ってくれるようになりました。
旦那が家事育児しない理由や、我が家でしている対処法について、ご参考にしていただければ嬉しいです。