株やFXの投資で暴落を待って買えと言うけど買えなかった理由

株やFXにおいて、週足、月足の長期チャートを見ると数年に1度くらいリーマンショックやコロナショックみたいな大暴落がありますし、年間でも急落することが何回かあります。

その時、株は急落、為替は急な円高に振れていますが、少し経てば回復していたりします。

そういう時にタイミング良く株を格安で買えていたなら、FXの場合、ドル円やユーロ円等でL(円売り外貨買い)してたら、相当儲かるはずです。

では、それまで貯金して大暴落のチャンスを待って買いまくっちゃおう!

とか思うわけですが、その時を待って、いざ暴落が来たのにあまり買う事ができませんでした。しかも複数回。

一応買えたのもありますが、小金を稼いで利確したにすぎません。あまり損切りしないスタイルのため、暴落による損失の方が大きかったです。

”大暴落を待つ”、”大暴落を買え”とか言いいますが、なかなか買えるものじゃないなと思いました。その理由などを書いてみます。

 

ほとんど買えなかった過去4回の暴落

私の投資歴はそんなに長くありませんので、大暴落と言ってもそんなに多くの経験があるわけではありません。

それでも、これまでに数回ショック的なモノがありました。私は株も買いますが、FXがメインなので、為替が円高に振れた例を4つ挙げてみたいと思います。

一応、ずっとこういうの待っていたんですが、いずれもほとんど外貨を買えませんでした。

 

EU離脱ショック

2016年6月24日、イギリスがEUに残留するか離脱するかを決める国民投票の結果が出て、「離脱」となったとき、すごく円高に振れました。

ポンド円の日足チャートはこんな感じです。

EU離脱ショック_ドル円日足チャート

この日は1日で20円以上動きました。

これは大変な事が起こった・・・と、しばらく不景気になりそうな雰囲気でしたね。

 

下のがポンド円の週足チャートですが、じわじわと戻っていき、約1年半後に選挙の頃の水準に戻っています。

EU離脱ショック_ポンド円週足

 

当時、ポンドではトレードしていなかったけれど、ドル円(日足)もこのような感じでした。

EU離脱ショック_ドル円日足チャート

ポンド円ほどの激しさはなかったものの、かなり動きました。

ドル円も、1か月後には元の水準に戻っています。

 

アメリカ大統領選

2016年11月9日、アメリカ大統領選の結果が出て、トランプ氏が当選した日です。

当時、メキシコとアメリカの間に壁を作るだの、株安は中国のせいだだの、その他数々の暴言とかでいろいろやばそうでしたので、当選したら多分円高になるよね~って雰囲気でした。

開票が始まり、トランプ氏優勢になると案の定円高に振れて、”うわぁ~、世界はどうなってしまうんだー”って思ったものでした。

でも、結果的には一時的に急に円高になったものの、夕方以降はどんどんドルが上がっていき、なんと長い下ヒゲを付けてその日は陽線。そして、その後もドルが上昇していきました。トランプラリーと言われるやつですね。

アメリカ大統領選挙_トランプラリー_ドル円日足チャート

 

今度こそ、買うぞーって待っていたのでが、買い場を失い、上がっていくドル円をただただ指を加えて見ていただけでした。

結果論だけど、円高になった時にドル買っていれば…って何度も思いました。

 

2019年始のフラクラ

2019年1月3日朝、フラクラが起きました。1ドル109円台だったのが、いきなり4~5円急に円高になったのです。はじめ何が起こったのか分かりませんでした。

何か事件?要人発言?などと、一生懸命検索してはみたものの、それらしきものは見当たらず。

後になって、薄商いの時間に海外勢の売仕掛けと、売りが売りを呼ぶAIのアルゴが原因だったみたいなニュースの記事を見て、「それであんなに動くの?為替ってコワいな」と感じました。

下のチャートはフラクラ前後のドル円の日足チャートです。

2019年始のフラクラ_ドル円日足チャート

こちらも、その後3週間くらいで元に戻っているんですよね~。

この時は、ドルを買うどころかヒゲの下の方で損切りしてしまいましたので、新年早々最悪でした。相場の肥やしとして、お年玉を取られたような気分でした。

 

コロナショック

世界中でコロナ感染者が増えて、大変な事になり、ドル円も112円台から101円台まで急降下。

しかし、これも2週間くらいで元の水準に戻っています。

その時期のドル円の日足チャートです。

コロナショック_ドル円日足

この時ばかりは、”絶対に100円割れる”、”割れてから買おう”と思っていたのですが、やっぱり絶対はないですね。

こんなにすぐ上昇するなんて思いませんでした。

この時は一応ちょっとはドル円をLできましたが、窓埋めだけで利確。しかも、コワいから量は少なめでした。

そういえば、急落の前にドル高円安になったのは、有事のドル買いだったのでしょうけど、”本当に?”と、ずっと腑に落ちないでいます。あれは何だったんだろうって未だに釈然としません。

 

 

暴落時に買えなかった理由

上記に書いたとおり、これまでの暴落で、私はあまり買えていません。買えたのはコロナショックの窓埋めくらいのものです。その後、なぜ買えなかったのか、自己分析してみました。

その結果、買えなかった理由は大きく3つあると思いました。まあ、端的に言ってしまえば実力がないからなのですが。

 

1.もっと下がると思ったから

実際その時になってみると、ボラも大きくなって、急落したり急騰したりしながら、落ちていったりします。

私はテクニカル派ですが、大暴落やフラクラってレアなケースですので、自分なりに確立した平時のテクニカルが通用しなかったりします。

いつ谷になるのか分かりませんし、売買の判断がかなり難しいと感じました。

あまりの急落ぶりに、

「これはしばらく上がらない。もっと下がりそうだし、値動きが落ち着いてからにしよう。今買うのは早計かな。」

などと買うのをためらってしまいました。

コロナショックの時なんて、そうこうしているうちに、各国政府による財政出動、中央銀行の緩和・利下げ等によって、急激に戻しました。

それでも、”きっとWボトムを付けるはずだ”と一度付けた底値近くに戻ってくるのを待ち構えたりしたのですが、結局戻らず戻っていきました。

結局、買い場を失い、指をくわえるしかなかったのです。

下手だから、スキルが不足しているからだと言われればそのとおりですね。

後になってみれば、そこで買えてたら・・・って感じですが、当時その判断ができたかというと、とてもムリでした。

 

2.恐怖に勝てないから

結局、私には精神面の弱さがあります。

急落した時に、”いつかは戻りそうだ”、”全戻しはしなくても半分は戻すはず”と、頭の片隅では考えていました。

でも、更に円高に振れるリスクもあるのがコワかったのです。その恐怖に勝てないと外貨買い円売りの判断(ドル円L、ユーロ円Lなど)をする事はできないんだなーと感じました。

どれだけ精神を鍛えたらそれができるようになるのか……。

精神面を排除したシステム的なトレードをすれば・・・って聞きますが、それも勝てるとは限らないですし、難しさを感じました。

 

3.資金不足

いざ買おうと思っても、資金不足だったりもします。暴落を待ってたとしても、割と資金不足になってしまう人もいるんじゃないでしょうか。

私の場合は、この3つが資金不足の原因です。

①FXの売り玉は利確できたものの、買い玉とその他で大きい含み損を抱えたため、資金管理的にナンピンする余力がなくなった。

②普段からちゃんと貯金をしておけばいいのですが、あると”ただ銀行に眠らせておくのは勿体ない”と、つい運用に回してしまったりしますので、いざという時に動員できるお金がほとんどない状態。

③コロナ時は外出自粛になって、副業できなくなったり、旦那が在宅勤務になり残業代を稼げなかっため、家計的に投資に回せるお金がありませんでした。リーマンショックやコロナショックのように給料やボーナスなどの収入が減るような事態になれば、投資どころではなくなってしまいますね。

 

 

最後に

もし、暴落時に買えたら…いや、よしましょう。言い訳にすぎません。

次の暴落こそは株も外貨買いたいです。いや、その判断ができるように、コツコツ実力をつけるしかないのかもしれませんね。

あと、投資は自己責任でお願いします。