FX1日10pipsの複利運用で脱サラまでの道のりをシミュレーションしてみた

資産運用における複利の力はすごいです。

株やFXなどのトレードで勝ち続けることができるなら、複利効果により、莫大なお金を手にすることが可能。うまくいけば億トレーダーになれるかもしれません。

トレードで勝つときもあれば、負ける時もあるので、なかなか計算どおりに行かないものですが、トータルで勝てているなら、いつか経済的自由を手に入れて脱サラできるかもしれません。

もしも、FXで1日10pips勝てるとしたら、どのくらいで脱サラできそうか、シミュレーションしてみました。

 

複利による資産運用

投資で勝てたお金を再投資すれば、複利効果によって、雪だるま式に資産が増えていきます。

例えば、トレードで毎年２０％の利益をコンスタントに出せるトレーダーがいると仮定。

１年後、資産は２０％増えて１．２倍。

その利益も再投資すれば、そのまた１年後には、１．２×１．２＝１．４４倍になります。

つまり、２年目の利益は元本に対して、２０％ではなく、２４％と多くなるのです。

これが複利。

利益を再投資しない場合は、単利と言います。

単利だと元本に対しての利益がずーっと２０％で固定されているのに対し、複利は時間の経過とともに、どんどん利益が大きくなっていきます。

単利は足し算、複利は掛け算で利益が増えていくようなイメージですね。

期間が短いと、あまり差が開かないけど、長期になれば、どんどん差が広がっていきます。

 

毎年、複利運用した場合、５年後、１０年後、１５年後、２０年後で、資産が何倍になるかを表にしてみると、こんな感じです。

 

年間の利益率が１００％、つまり資産が毎年２倍になる場合、２０年後には、なんと１００万倍にまで膨れ上がります。２の２０条ですから。

計算上はこのようになるけど、普通こんなに勝てるトレーダーはいないはずです。

超一流の凄腕トレーダーでも、年間リターンは平均２０％くらいだと聞くので、それ以上というのは、なかなか難しいでしょう。

でも、仮に２０％で複利運用できたとすると、２０年後には３８倍以上にもなるので、相当すごいですよね。

 

 

もし１日10pips勝てるなら

FXやってみると１日１０pipsでも、勝ち続けるのは難しいです。勝つ日もあれば負ける日もあるし、そもそも１０pipsも動かない日もあります。

でも、もし、毎日10pips勝ったとして、資産がどう増えていくのか、計算してみたら結構すごかったので驚きました。

脱サラして自由な生活を手にすることも可能でしょうし、FXで起業したり、楽しい事もいろいろできそうな気がします。

 

レバ25倍で億越えまで

日本のFX会社では、レバレッジは最大で２５倍まで。

もし、現在１００万円持っていて、レバ２５倍でドル円をトレードして、毎日10pips勝ち続けたとすると、下の表のように資産が増えていく。為替レートは１ドル１００円として計算してみた。

１億円を超えるのは、１８７日後ですね。

 

 

レバレッジ別１年後の資産の増え方

100万円からスタートして、毎日10pips勝った場合、１年後に資産がどのくらい増えるのかをレバレッジ別にシミュレーションしてみました。

1年間でトレードできる日数が約240日くらいあるため、240日後を1年後としました。為替レートは１ドル１００円と仮定。

しかし、利益が出れば、当然税金も納めなければいけません。

所得税、住民税、復興税の税金が合計20.315％かかります。1年後に税金が引かれた手取の額は右列に記載。

 

税引引後の資産を見ると、レバレッジ１倍でも、約1.22倍になります。超一流のトレーダーみたいな投資成績になりますね。毎日10pips勝つのってすごいことなんだと思いました。

 

 

脱サラまでのシミュレーション

実際、レバレッジ２５倍にしてトレードするのは、相当リスクですよね。現実的には、もっとレバレッジを下げたトレードになることでしょう。

ロスカットが怖いですので。

なるべく早く脱サラしたいのはやまやまだけど、損してお金を溶かしてしまっては元も子もありません。あまり無理のないレバレッジに調整してトレードした方がより安全かなと思います。

私は、３倍程度にしてます。すごくリスク取った時も５～６倍くらい。

それでも、結構こわいですね。

 

試しに、比較的リスクを抑えた低レバでトレードして、脱サラに十分な利益を出すまでにどのくらいの期間が必要なのか、シミュレーションしてみた。

現在資金を１００万円持っていて、本業の収入から貯金を毎年１００万円ずつできて、その貯金を投資に回せる会社員を想定。

年間の利益に加えて、貯金１００万円を次の年の元本に追加していくとしてみました。

為替レートは１ドル１００円で、１年間でトレードする日数は２４０日、税金は２０．３１５％と仮定。

ドル円のトレードで毎日10pips勝てたとして、レバレッジを１倍、２倍、３倍にした場合、それぞれの資産の増え方と年間収入を計算してみました。

 

レバ１倍

まず、レバ１倍から。

１００万円が、１年後に約1.22倍（税引後）になり、そこに貯金した１００万円を元本に加えて、またトレードしていくと、以下の表のように資産が増えていきます。

１５年後に１億円に到達。収入的に脱サラが視野に入ってくるかなと思えるのが、８年か９年後あたりからでしょうか。

 

レバ２倍

レバ２倍の場合は、９年で億越え、４、５年で脱サラ可能なレベルに到達。でも、毎年49％も増やすのは至難の業。１５年だと金額が大きくなりすぎなので、１０年までの計算に留めました。

 

レバ３倍

レバ３倍の場合は、７年で億越え、収入的には３年程で脱サラできそうなレベルですね。すごすぎます。でも、ちょっと元本が少なくて、心もとないかなと思います。

 

 

最後に

投資は計算通りに行かないけど、毎日たった10pipsでも確実に勝てるなら、その効果はすさまじいものだと思いました。

多分、10pips取れる日、もっと取れる日、損してしまう日、チャンスが無くて全くトレードできない日があると思います。

でも、レバ３倍にして、一日１０pips取れば、３年くらいで会社辞めれるかもと思ったら、なんか希望が出てきました。もっと自由に生きていきたいものです。

資産を増やすには、運用成績を上げる他に、元本をどう確保するかも大事。節約して消費するお金を減らし、元本に回して複利運用できば、脱サラまでの時間を短縮することが可能になるでしょう。